わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ(工事中)

高円寺小中一貫校の建築申請について(2017年3月13日杉並区議会予算特別委員会4ブロックの質疑)

 第4ブロックでは高円寺小中一貫校、杉一小移転と阿佐ヶ谷のまちづくり、図書館を予定していたのですが、全然時間が足りなくなり、ほとんど高円寺の話だけです。関連して和泉学園の「検証結果」についても質問しました。同じ施設一体型小中一貫校である和泉学園のメリットが明らかでないのになぜ進めるのか。箱物優先と言われても仕方ありません。
 建築確認(行政の場合は「計画通知」)の手続きは細かい話なのですが、午前中の共産党・上保委員の質疑を受けて更に追及しました。区は当初「契約がすんでいない」と言っていましたが、区の直接契約でなく、設計事務所にまかせていることがわかりました。また、これらの質疑を受けて、翌14日更に公明党・中村委員が詳しい質疑をされ、やっと出てきたのが「ボーリングの結果、基礎杭の工法を変更した」でした。先に言ってくれればこんなことで時間を無駄にしないのですが。
(以下、質疑要旨)
(1)高円寺小中一貫校について
【区役所は住民と対話を】
(松尾)今、前の委員が高円寺のことを聞いたが、私も、住民間に対立の種をまいているんじゃないかと心配。区役所の人たちが現場に赴いて住民に対応すべきと考えるがいかがか。
(岡部営繕課長)工事においては、現場で一義的な工事上のことについては工事業者があたる。住環境の改善、住民との計画についての話し合いは引き続き対応していきたい。
(松尾)和久井学校整備課長も言ったように、学校ができれば長いお付き合いになる。それが感情的にも非常に対立したような状態になっているのは望ましくない。
【構造計算の第三者機関】
(松尾)次に、今朝ほど他の委員の質問で第三者機関について取り上げられた、構造審査の第三者機関について選定したのは誰か。
(岡部営繕課長)構造計算適合判定の機関について選定するのは建築主である区。
(松尾)選定方法は。
(岡部営繕課長)設計事務所の意見なども聞いて選ぶ。
(松尾)随意に選んでいる?
(岡部営繕課長)そうですね。実施機関の実績、あるいは設立の背景などみながら選定。
【構造計算適合判定は建築確認の一連の手続き】
(松尾)午前中の質疑でも関係書類一式渡したということだが、実質的に審査をやっているということ?
(岡部営繕課長)午前中にちょっと説明が足らなかった部分があると思うので、少し説明させていただく。この構造計算適合判定申請というのは、建築確認の一連の申請の中の流れのひとつ。まず、建築確認申請を出し、その審査が一定程度進むと東京都のほうから連絡がきて、適合判定の手続きを進める。適合判定が終わり、適合通知が来ると、東京都が全体として建築確認と構造適合判定をもって建築確認をおろす。建築基準法にもとづく申請ということで、いわゆる区でいう一般的な契約とは異なる。
(松尾)構造というのは私たち素人が見ても全然わからない、大変難しいもので、時間もかかるかと思うが、審査機関が下調べしているということですね。
(岡部営繕課長)事前相談を受けている。一定の資料のやりとりなどはやっている。
【適合判定手続きは設計事務所に委託】
(松尾)申請書類は、どういう法的根拠でこの機関に渡しているのか。
(岡部営繕課長)建築確認の一連の手続きに基づくもので、その手続きは、設計事務所に委任している。
(松尾)さきほど契約がまだすんでいないというが、契約がすんでなくても、なんらかの約束があって書類を渡しているということか。
(岡部営繕課長)建築確認申請の手続きは実施設計委託の中で組まれている。確認申請の一連の流れの一部を構成する構造計算適合判定なので、それを設計事務所が必要な手続きを行う。委託の一環。
【契約、でなく、申請と答弁修正】
(松尾)審査機関と契約するのは区?
(岡部営繕課長)契約するというか、法にもとづく申請ですね。申請を区の名前で申請書の表紙は区の名前で、区が申請するということです。
(松尾)審査の費用負担も、区が負担するんですよね。
(岡部営繕課長)費用負担については実施設計の全体の設計の委託料の中の一部になります。
(松尾)じゃあ、その設計事務所にまるっと払っているということ?
(岡部営繕課長)はい。その手続きの代行申請料も含めて委託です。
(松尾)午前中の質疑の中では「機関との契約がまだなので」名前を公表できないということだったが、区と契約はしない?
(岡部営繕課長)申請ですね。申請の申し込みがまだなので、申し上げられないということ。
(松尾)契約っていいましたよね?
(岡部営繕課長)正確にいうと申し込み、申請ということになる。
(松尾)そうしますと、審査機関と区は直接には契約しない、お金の支払いもない?
(岡部営繕課長)直接区が払うものではない。
(松尾)いずれにしても、区が業務をお願いするわけだから、すみやかに検査機関名を公表していただきたい。
【ボーリング報告書の訂正】
(松尾)次にボーリング報告書。訂正されるということだったが、訂正されたか。
(岡部営繕課長)建物の高さの定義、本来は6階建てで高層とすべきところ中低層としてしまったことや、階数の定義がぬけていたこと、引用の誤りについては申し訳ないと思っている。すでに訂正した。
(松尾)どこをどんなふうに訂正したのか。
(岡部営繕課長)今回の建物が高層に分類されること、中低層、高層の階数、あるいは一般的にはというようなくだり。あわせて、今回、建築構造設計指針、建築学会、こういう基準もつかっているので、併記した。
(松尾)設計の発注の際には「RCまたはSRC造、6階建て」とあるのになぜボーリングは「RC、中層」になったのか。
(岡部営繕課長)全体としては6階建てだが、一部5階、4階があったりで、階数の考察について混同、混乱があったのかということ。
【杭の深さは地盤調査前に決まっていた】
(松尾)ボーリングについて不安の声がある。本来6階建てであるにもかかわらず、ボーリングが浅いんじゃないかとか、中層とかRC造とかいうことで更に誤解を招きかねない。2015年12月の設計説明書に、すでに杭先端はGL-16mという記述があるが。
(岡部営繕課長)基本設計の報告書の中ではすでに東京礫層を支持地盤とすることは記述している。
(松尾)ボーリングをやったのは去年だが、それ以前に杭先端の深さはこのへんとあらかじめ決めている?
(岡部営繕課長)基本設計の段階で平成26年のボーリングデータと建物の規模から、概ねこの層が支持層で適当という考え方を示している。
(松尾)ボーリングで地質を調査することによってどこが適切という深さが出てくるんじゃないか。
(岡部営繕課長)文科省の指針にN値50以上の層が何mという記載があるが、それは一般論を示したということ。一方で建築基礎設計のための指針だとか、日本建築学会の構造設計指針によれば、建物の階数のみならず、地盤条件や建物の要求性能をふまえて適切なボーリングデータをとり、そのデータに基づいて支持地盤を決定することは適正な判断ということになる。
(松尾)去年ボーリングをやったが、その前から、杭先端はGL-16mとあらかじめ決まっていたということか。
(岡部営繕課長)その層で十分支持地盤で成り立つという考え方を示している。
【報告書訂正にペナルティは】
(松尾)こういうミスというか認識の違いというかあったわけだが、この設計者に対してペナルティを課すことはあるか。
(岡部営繕課長)現段階で、ペナルティまでは考えていないが、一連の混乱、誤解を招いたことは大きな影響がある。そもそもここが発端となって地盤に対する誤解なども生じているので設計事務所に対してもしっかりと意見を言い、改善を求める。
(松尾)施工監理をこの会社がやるということで不安がある。
【和泉学園小中一貫校の検証結果】
(松尾)次に和泉学園の検証結果が出たのでお聞きする。先ほどの他の委員の質疑を聞いても、施設一体型小中一貫校の教育面からの必然性が全くわからない。「検証結果」で、小中一貫校としてのメリットデメリットは明らかになったか。
(朝比奈学校支援課長)今回の和泉学園の検証は、平成27年度における検証結果ということで報告したもの。施設一体型の小中一貫校のメリットデメリットについては、単年度、初年度の検証だけで明言することは難しい。この1年間を見ると、概ね学園については順調な運営が図られ、活性化が着実に図られている。
(松尾)たしかに1年間なので、すぐに結果を求めるのは難しいと思う。例えば7ページ「小中の学びの連続性について一定の効果が得られている」とは?
(朝比奈学校支援課長)児童、生徒、教員に対する教育調査の結果として、区全体より肯定率が高かったということで、一定の効果が得られているとしたもの。
(松尾)教育上の効果はこれから検証していくほうがいいのかなと思う。次に16ページ「通学区域内からの就学率が増加した」とあるが、理由は?
(朝比奈学校支援課長)学校希望制度に伴う経過期間というところがある。小学部、中学部、それぞれエリア内から就学する率が上がった。もう一つは、中学部で従来に比べ、国私立に進学した子どもの割合が概ね10ポイントほど下がっていることも特徴。
(松尾)また19ページには「小学生が放課後の校庭利用が制約される」とある。先日も放課後等居場所事業のことできいたが、今後の校庭の利用は改善されるのか。
(朝比奈学校支援課長)27年度は校庭が工事中で制約があった。28年に入ってから芝生の定着もみられ、学校開放の事業はじめ、改善をはかっている。それらをふまえ29年度からは放課後等居場所事業のなかで校庭も利用していく。
(松尾)検証結果は1年間ということで、今後、小中一貫校がいかに役に立つのか、たたないのか、検証を待たなければならない。あわてて次の一貫校をつくるのはいかがなものかと思う。
(2)杉一小と阿佐ヶ谷のまちづくり
【地区計画の内容】
(松尾)地区計画をかけるということだが、その中味は何か。また、現在の容積とどのくらいかわるのか。
(河原まちづくり推進課長)地区計画で想定しているのは、安全安心、みどりといったまちの将来イメージの実現、計画内容のなかで、土地利用の有効活用の促進、良好なまちなみ形成。
 現在の杉一小の校地には3種類の容積率がある。商業地域はおもに500%、第一種中高層住居専用地域はおもに200%、それ以外近隣商業300%の指定もあるが、これをどう変えるかは、この全体を500%に変えるという想定のもとに考えている段階。
 道路の拡幅については、事業として、区画整理事業も考えているが、地区計画の中でも地区施設ということで検討していきたい。