わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

障害者施設の重大事故/上井草保育園の現状(保健福祉委員会での質問)

 2018年6月5日杉並区議会保健福祉委員会における質疑要旨です。
◆障害者施設の重大事故
(松尾)昨年10月に区内の障害者施設で大変重篤な事故が起こり、当時担当課長に説明を聞いたが、今日に至るまでその事故に関して公表されていない。
 聴取した内容によると、入所者がかなり重篤な負傷をした状態で部屋で発見され、その後3か月ほど入院していた。本人が誤って傷を負ったのかと聞いたところ本人が自ら負ったものではなく、その後、虐待を疑われて警察も調査したが、結局受傷に至った経緯はわからなかったという。
 かなり重篤な負傷であったこと、また限りなく虐待が疑われる事件であったということから、ある程度の事実を公表し、責任の所在、対応方針を明確にしていただきたいと要望する。
(河合障害者施策課長)大変残念な事案。保護者の意向、原因が特定されていないところから公表はしていない。
(松尾)重篤な事故であり、本人や家族の意向は勘案すべきではあるが、区や事業者が事件の概要、責任の所在、処分、今後の対応策を一定の時期に明らかにすべきだったのではないか。
 当初は警察の捜査などからやむを得なかったが、発生から7か月以上たつ状況の中で、いまだに公になっていないのはいかがなものか。
(河合障害者施策課長)法にもとづき東京都に報告している。毎年都のほうで公表している。
(松尾)重篤かつ虐待が限りなく疑われるケースであり、重大な問題。再発防止は当然として、他の施設、法人を含め起こりうることなので、経験を共有していくという意味で、きちんと総括し、責任を明らかにして、一定レベルの公表をしていくべき。
 驚くような事故であり、そのことについて我々保健福祉委員さえ知らないというのはどういうことなのか。そこは信頼していただいて、ある程度の情報を伝えていただかないと、区民の方との対応もある。
◆上井草保育園民営化について
(松尾)民営化後、常勤の職員についてはむしろ増えているが、パートがずいぶん減ってしまったと聞いた。朝夕の保育が手薄になっている。これまでは朝夕の時間帯も子どもが園庭で遊んでいたのに、いまは遊ばせてもらっていないと聞いた。非常勤の人数と、保育の状況が変わっていることについて、把握しているか。
(武井保育課長)新しい園になっての人員配置は把握している。特にこの園が配置が薄くなっているとは聞いていない。
(松尾)常勤者は増えているが、パートの人がずいぶん減ったと聞いている。もうひとつ、公立のときは用務専任の人がいたが、現在は保育士が用務の仕事までしていて、ますます多忙化しているとの指摘があるが。
(武井保育課長)私のほうでは問題ないと聞いているが、あらためて、確認したい。
(松尾)ぜひしっかりとやっていただきたい。民営化にあたっては区役所も事業者も「区立のときと全く保育はかわりません」と説明し、それで保護者はしぶしぶというか、協力されていると思う。ところが、完全民営化された状態の中では様々な変化が起きてきているのが現実。これまで区立で行っていたのと同等の保育ができるのか、区立とかわらずしっかりした保育をやってもらうよう、決意をうかがって終わる。
(徳嵩子ども家庭担当部長)これからもいろいろな改善を行い、充実したひきつぎを行って、安心安全な保育を実現できるよう、支援していきたい。