わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

靖国国家護持

台風が迫っているそうですが、今のところ静かなものです。
さて、靖国神社を国家管理へ、というものすごい暴論がでてきました。60〜70年代に、靖国国家護持法案が何度も(いま調べてみたら5回)提出されています。ちょうど、私の子ども時代でして、うちの祖父は牧師としてこの反対運動にきわめて熱心でしたので、他の人は多分覚えていないだろうこの運動が私の中にはしみこんでいます。
再々書いていることですが、靖国参拝問題を政教分離原則への抵触としてとらえる人が少ないことはほんとうに嘆かわしいことです。その点、さすが宗教者とほめていいのか、立正佼成会が信教の自由にふれて、反対を表明しているのには、へえ、と感心しました。
http://www.kosei-kai.or.jp/activities/subject/yasukuni/index.html
7日の日経では田勢康弘さんが「国内問題としての靖国」と題して「本質的には重要な国内政治問題だ」と指摘しています。こういう議論すら滅多に見あたらないところが日本の本当の危機です。
戦後、国家神道への反省から日本では完全な政教分離を目指したはずでした。政教分離が侵されるならば、言論の自由が侵されるということに、なぜこれほど日本人は鈍感なのでしょうか。信教の自由だ」と小泉首相が言ったとき、国民の多くの信教の自由が侵されているのですが、そのことに対して、宗教をもたない人こそいっそう、敏感でなければならないと思うのですが。