わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

教育委員のバランスについて(2023年10月16日質問しました)

 10月16日、定例会最終日の本会議で、教育委員の任命同意について質問しました。

 気になっていることは、杉並区の社会教育行政がきわめて弱いことです。これでは岸本区長のめざす「住民自治」の強化は難しいと思っています。教育行政も転換されることを願い、質問しました。(教育委員の任命には賛成しました)

(以下は発言原稿です。実際の発言とは一部異なっています)

 議案第76号、77号について質問します。

 提案されているお二人の人事につきましては、再任の対馬さんはもちろん、新任の前田さんにつきましても、それぞれ人柄も存じ上げている方であり、適任と考えます。

 質問しますのは、教育委員のバランスについてです。お二人が任命されますと、教育委員会の構成は、校長先生2人、PTA3人となります。退任される委員さんが学識経験者の委員ですので、本来は学識経験者を任命すべきではなかったかと思います。その点どのように判断されたのかをまずお伺いします。

 というのは、杉並区教育委員会は、現在の教育長も、前任者も校長先生であり、学校教育については大変熱心でいらっしゃる一方、社会教育や文化施設等については手薄の印象が否めません。私はひそかに、杉並区学校教育委員会、とよんでいるくらいです。

 岸本区長が重視する住民自治を育てるには、学校教育だけでなく、住民が自ら学ぶ、社会教育をもっと強化する必要があると思います。古くは、原水禁署名運動が杉並区の公民館に学ぶ主婦の方たちから始まったという歴史もあり、杉並区は社会教育にも熱心な区でしたが、近年は残念ながら社会教育分野が極めて弱いことは大きな問題です。

 基本構想の委員会では、社会教育を専門とされる先生が座長を務められた経緯もあり、その分野の方を任命できなかったのかは残念です。

 そこでおうかがいしますが、今後の教育委員会において、その関心事や力点に偏りが生じることを心配していますが、その点について、どのようにお考えか。おうかがいします。