わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

小中一貫教育@和泉/ゆり

方南会館で開かれた「小中一貫教育って何?」という会に行ってきました。杉並区が4月から始めるといっている和泉中・和泉小・新泉小3校を対象とする事業ですが、会合は疑問をもつ保護者の主催によるものでした。
今回の和泉小・新泉小・和泉中の小中一貫教育の特色とされているのは、
・基礎基本教育 ・学び科 ・小学校から英語
なのですが、このうち「学び科」が三菱総研に1200万円でカリキュラムを丸投げしたというもので、中身はプレゼンテーションだの、企業理念だのという、なんか学校教育とは違うんでないかいという中身。英語教育は今年特区に申請を出すというのでそれが通らなければやらないのだろうか。いずれにしても、どれも、一貫教育でなくてはできないというものではないわけです。
では一貫教育って何なのか。一般的に中高一貫というと、6年間のうち5年で高校までの過程を終わらせて最後の1年は全面的に受験勉強という進学校を思い浮かべますね。小中一貫教育でそれをやるのでしょうか。だとすると、普通の公立とはかなり違ったものになると思われます。つまりある程度、つぶぞろいの子たちをそろえてエリート教育をほどこすというか。
そのわりには、中身が整っていないようで、これまで2、3回説明会が開かれたようですが、保護者が山のように質問しても、例によってまともに答えないという状態でこれまで来てしまったようです。そして「決まってしまったことだから」「もう動き始めているから」と切り捨てる。ある方が
・いまの教育の問題を解決しなくてはというその答えが、どーして小中一貫教育なのか?
・何をするのか? 上からのおしつけでは? 教科書採択の問題もある。
・公教育の費用が特定の学校だけにたくさん使われるという偏りがあっていいのか?
という3つの疑問をまとめておられましたが、全くそのとおりでした。
これらは皆さんが思っているところで、でも学校や、区側はこれに全く答えていないという実態。
でも、主催した和泉中の保護者の皆さんが非常に疑問をもっていて、なんとかしようという意欲に燃えているのは発見でした。うちもはじっこの学校ですが、和泉中もはじっこに近いほうなので、情報が全然入ってこず、「和泉の人たちはいいことだと思って歓迎してるのだろう」くらいに思っていたので。
そうそう。特定の学校だけに費用を使うという話。和泉中では「セカンドスクール」といって、こんどの4月、4泊5日で福島県に合宿にいかせて(なんか調べ学習の合宿らしい!?)その費用も親は食費ぐらいで交通費・宿泊費は税金からでるという、おいしい(?)行事が突然出現したそうですが、これなんて、他の中学の人たち知らないでしょ。こういう費用の不均等って、公立で許されていいことなのでしょうか。