わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

学童クラブ民間委託説明会/ゆり

あんさんぶる荻窪の説明会に参加しました。その報告。
(1)まづ。人が少ない!!! 驚くほど少ないっ!
民営化の対象になっている新泉学童の人ですら「お知らせの手紙をもらったのはおとといでした」という始末なので、まともに広報していませんね。1年生のお父さんは「意見を出せっていわれても10日ぐらいで、しかもうちは1年生でこれまでの事情も知らないんだから、出せない。期間短すぎるし、説明不足」と怒っていました。保護者にきちんと説明しようとしているとは思えない。
(2)民営化の理由は結局財政削減。
きょうは現状の学童保育運営が「硬直化している」という表現に非難が集中しましたが、結局「現状の学童保育に問題があるわけではありません」とは認めた。でも、「多様なニーズに応えるために」っていうから「本質的に重要な保育の質に大きな問題がないんだから民営化の理由がないでしょ」って言ったら、要するに学童のことじゃなくて、それ以外のいろいろな事業をやらなきゃいけないから、学童の予算を削減するのだと。
「両方やればいいじゃん。新しい事業をやるんだから、お金をかけるのはあたりまえじゃん」というと(口調はもっとていねいです)、「バブルのときとは違うんだから、あなたがいうように何にでもお金を使うわけにはいかない」って怒り出した。
(3)これから心配なのは登録制。
登録制っていうのは彼らの説明によると「これまでの定員制をやめて可能な限り子どもを預かる」というものだそうですが、要するにきまった子どもたちを出席管理しておやつを出して、っていうのをやめて、来ても来なくてもOKみたいにしちゃうということのようです。それって、安全面から非常に問題があるのではないでしょうか。
あと会場の発言から重要なポイント
・前回の(失敗した)民間委託では職員の給与が月16.5万円しかも1年契約というケースがあって、これじゃあ、職員がやめてしまうのも仕方ない。今回は改めるのか?
・今回のスケジュールでもきつすぎて実施は無理。
・業者選定委員会のペースが速すぎ、保護者の声が全然きいてもらえなかった。
などでした。
1回失敗しているので、書類などは前よりかなり丁寧に作っているようではありますが、「なんで民営化するの?」「デメリットは感じてもメリットは感じられない」という疑問には結局答えられない。だってはっきり言って「削減」なんだから。保護者と子どもに不利益を強いるんだから。そんなら「お金がないので、ごめんなさい。がまんしてください」って言えば? 「サービス拡充のためにやるんですよ」的な説明がものすごく不愉快です。