わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

杉並公会堂PFI訴訟/ゆり

ちょっと遅ればせの、PFI集会報告。この集会は3/14に開催されました。集会といっても、もともとPFI裁判を支援していたグループのこじんまりした会合でした。人数が少ないのでそのぶんわからないところはしっかり質問できました。それでわかったこと。

今年夏にオープンする(もう利用予約が始まっています)杉並公会堂の契約は30年間ですが、予算総額は290億ということになっています。(債務負担行為290億余りが設定されています。消費税こみ)

が。これは、物価上昇率金利上昇を計算に入れない場合。訴訟の原告・川崎さんという方の試算によれば、物価上昇・金利上昇により200億円が上乗せされるというわけで、総額500億近い区の出費になるそうです。これだけでも驚きですが、あまりにも金額が大きくてわけわかんないですね。

というわけで、もっとわかりやすい説明をききました。驚き順に掲載。

(1)公会堂の建設費として設定されているのはもともと63億。ところが!これを30年ローンにするものだから、なんと50億も利子がついてしまう!

(2)旧公会堂の運営費は年間最大で1億円程度(人件費のぞく)。新公会堂の運営のために杉並区が支払うお金は毎年4億2千万円。人件費を考えても2倍以上。その上に毎年利用料1億8千万円が入るそうなので、計6万円が公会堂の売り上げ。

(3)当初の計画でも30年間7〜9億を大林組などの企業グループに支払うことになっている。(上記のように物価上昇・金利上昇は別途)

(4)区が支払うお金の中になぜか金利大林組などが公会堂を建てるために融資してもらったお金の)が入っている。でも「そういう契約なんです」ですんでしまう。

(5)なぜPFI方式にしたのか。説明がない。予算書を見ても初めから「PFI方式は従来方式の8割で計算」が前提になっている。

などなどなどなど。ほかにもものすごく怪しい問題山積みの公会堂なのです。

「税金の無駄遣い」的にいうと「世界3大ピアノ競演」がわかりやすい。スタインウェイベーゼンドルファー、ベヒシュタインという3つのピアノがそろい踏みするのは日本の公共ホールでは初だとか。しかもスタインウェイは3台だったかな。そのほかにYAMAHAもあります。「愛国心」大好きの区長、YAMAHAオンリーにすべきではないでしょうか(いっときますが、YAMAHAは日本が誇るりっぱなピアノです。かのリヒテルも愛用していたそうです)。