わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

わくわくレポート夏号:「あんさんぶる荻窪」荻窪税務署との交換は見直しを

「あんさんぶる荻窪」の税務署との交換は突然新聞記事で明らかにされました。区民はもちろん区職員の大多数も寝耳に水。こうした決め方自体が、ルール違反です。
(1)特養ホーム建設に「あんさんぶる」交換は不要
区は「特養ホームを建てるために必要」と説明しますが、特養を建てるためなら土地を買うか、借りればよく、交換の必要はありません。そもそも国税庁としては税務署を単独で建て替えの予定だったのですが、杉並区から「まちづくりのために必要」との理由で待ったがかかったそうです。「特養の話は全く出ていない」と担当者。「特養のために」との説明はあとづけの理屈なのです。「現在使用している施設との交換は珍しい」との指摘もあり、どう考えても不自然な交換。別の動機がありそうです。
(2)他に土地はある
同じ荻窪の旧若杉小学校跡地(7400平米)、今後廃止になる新泉小学校(8000平米)はいずれも税務署・公務員住宅(6300平米)よりも広い土地です。しかし、区はいずれの用地にも「特養は建てない」といいきります。区有地だから、交換もなく建てられるはずなのに。不可思議です。
(3)築10年なのに廃止、新築するとは
まだ築10年と新しい「あんさんぶる」の代替施設として、税務署用地には施設が丸ごと新築されます。わざわざ不必要な公共事業を作り出しているのです。
(4)一部機能だけでも残せないか
荻窪税務署の延べ床面積は2000平米、対する「あんさんぶる」は7000平米あり、余ります。区は否定的ですが、一部を区の施設として使い続けることはできないのか。特に2Fの荻窪北児童館は、園庭のない荻窪南口の保育園の大切な遊び場であり、絶対になくすことはできません。
(5)まだ、引き返せる
あんさんぶると荻窪税務署の交換は、現在区と国との間で交渉中ですが、契約してしまったわけではありません。今ならまだ引き返せます。声をあげていきましょう。
※あんさんぶる荻窪:福祉事務所、児童館、消費者センター、環境情報館、社会福祉協議会、駐輪・駐車場などの複合施設。荻窪駅徒歩3分。
※あんさんぶる荻窪荻窪税務署の交換とは:荻窪駅前の複合施設「あんさんぶる荻窪」と荻窪税務署・公務員住宅の土地建物を交換するもの。