わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

「テロリズム展」/ゆり

夏休み直前、子どもの中学校で区主催の「現代の脅威テロリズム展」のちらしが配られました。
ちょっと我が目を疑いましたね。「鬼畜米英」とか書いてあっても不思議じゃないような「軍国教育」っぽいちらしで。区内の中学校全部に配ったのでしょうか。それこそ問題だと思うんですが。
このイベントで上映される「海からの警鐘」というビデオは「海上保安協会」という海上保安庁の外郭団体らしいところが作っていますが、この団体は各種の事業で「日本財団」の補助金を受けているようです。海上保安庁とかから各自治体に持ち込まれている企画なのではないかと思い、検索してみましたがぶつかりません。杉並区だけのようです。いったいどういう経緯でこのような企画が行われるのか聞いてみたいものです。下記のメールを区役所に送りました。
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「現代の脅威テロリズム展」について
先日子どもの学校より表記の企画についてのちらしが配られました。ちらしの内容を見る限り、北朝鮮をはじめとする諸外国の脅威を必要以上に煽り立てるものに思えます。杉並区がなぜこのような企画を行わなければならないのか理解に苦しみます。海外の脅威をことさらに言い立てることは、平和教育どころかその反対に好戦的な気分を煽ることになるでしょう。区はこのような偏った企画を行うべきではないし、また公立学校を通して子どもたちむけにちらしを配るなどということもやめていただきたいと思います。
また、この企画の主催が「男女共同参画推進担当課」であることに疑問を感じます。男女共同参画と全く相反する内容であると思われます。
納税者として、このような予算の使い方に抗議します。
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すると区から返事がきました。いわく
「今回の展示会は、昨年度まで当区で実施していた平和事業よりも広い視野から展示をしております」
「テロが、現代社会の平和にとって、大きな脅威となっています。このような認識から、日本国内のテロに焦点をあてて、展示を企画いたしました」
隣国の脅威をあおることが「広い視野」なのでしょうか。
「こんなの中学校でくばっちゃいかんだろ」という意見については無視されました。