わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

杉並区都計審の外環道審議

27日の都計審、傍聴にいきました。とんでもない結果でした。
前回の審議をうけて(私は見ていないのでどういう内容だったかはわからないけれど、今回をみている限りでは、地下水についての調査データが説明不足ということで、説明を要求したもののようでした)の審議でしたが、「外環事務所」(この計画の現場担当ですね)の説明に対して、ある女性の委員がかなり厳しく「十分な調査データが示されていない」ことを追及していました。他にも数人慎重・反対意見をのべる人がいたのですが、審議会の会長は「このへんで決をとりましょう」と提案。
傍聴席からも「会長が動議を出すなんておかしい」という声が上がったのですが、会長は「他に誰も言わないのだから私が出します」と動議。
数人が「十分な資料が示されない現状では、反対とも賛成とも判断しかねる。採決は時期尚早」と意見を述べましたが、会長は「1月12日に区長が都へ意見をあげなくてはいけない。そのためには、きょう意見をきめないと間に合わない」とゴリおし。無記名投票で採決した結果動議に賛成多数で、採決することになりました。
次に、「賛成といっても条件付き賛成などいろいろあるでしょうから、まず、計画に反対かどうかで決をとりましょう」という変則的な採決を提案。「反対」は4名で否決されました。
つまり、杉並区の都市計画審議会は外環の都市計画変更に賛成という意見を区長にあげることになりました。
そして「どのような条件をつけるか、できるだけ出してください」といって会長が前記女性委員を指名、彼女は「この場で言うんですか?長くなりますよ」といって遠慮したのですが、会長がすすめたので、話しはじめました。ところが、10分ほどすぎたときにその会長自身が「まで続くのですか?」と割り込み、彼女は「あなたがどうしてもというから話したんですよ」と怒り、発言を中止してしまいました。
その後「意見のある人は意見書を書き、正副会長がまとめる」ということになりました。かなりデリケートな意見書でなければならない場面なのに、そんな雑ぱくなことでいいのか…。
このかん、自民党の区議(和田の人)が、傍聴席に向かって怒鳴りつけるわ、同僚委員の発言に対して野次るわ、お行儀の悪いこと。会長は会長で、傍聴席の野次に対して「全員退席させる」と息まくわ、全くみっともない審議会でした。区民に見せられないことをやっているからでしょうか。
なお、今回の審議から「外環ノ2」は除外されています。「外環ノ2」というのは、地上部街路の計画です。外環道はそもそも高架式で計画されたので、その場合、高架の下に道路ができます。(甲州街道などを思い出してください)今回の計画変更で、高架は地下方式に変更されますが、地上部はそれとは切り離して存続するということです。今後検討するとはいっていますが、最悪、高速道は地下型、地上部にも道路ができて何百世帯が立ち退きを迫られるということにもなりかねません。
青梅街道のインターチェンジは、練馬区側のみの「片側インターチェンジ」ということになっていますが、計画には盛り込まれています。井草八幡、桃四小のすぐ脇が交差点ですから、影響は避けられません。また、ほど近い場所に地下からの排気を出す換気塔も造られるということですから、大気汚染もひどくなるのではないでしょうか。