わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

日中通貨とマハティール発言

昨日(5/26付)各紙が「円と人民元の直接取引開始」を報じました。(日本経済新聞↓)
http://www.nikkei.com/article/DGKDASGC26003_W2A520C1MM0000/
これまではドルを挟んでの取引だったとのこと。シロートには「なんで今まで…?」という感じもありますが。
同日日本経済新聞朝刊のマハティール氏の発言は、アジアの経済連携協定の大局に及んでいます。
◯国際交流会議「アジアの未来」における発言
「世界経済が混迷している理由の大部分は米欧だ。アジアは比較的安定して世界経済が経済の成長のかなりの部分をになっている。明らかに米欧の金融・経済の運営に誤りがあるためだ」
「第二次大戦後、工業化されたアジアは諸国の製品が世界を席巻した。その結果、競争力を失った西欧は金融市場に活路を見出した。そこで利益をあげて成長を持続させ、高い生活水準を維持しようとした。多くの金融商品が生まれ、空売りや過剰融資が蔓延した。だが、金融業は実際には交易などを生み出さず、破綻をきたした。(中略)一方のアジアはおおむね、実態があるビジネスに従事したため、米欧で経済危機が起きても影響は比較的軽微にとどまった。アジア各国はアジアのモデルの方がよいシステムであると証明するために力を合わせる必要がある。アジアの各国の協力体制はユーロを共通通貨とする欧州連合のような形態でなく、域内貿易拡大のための共通の決済通貨を持つ緩い経済共同体の形をとるべきだ。アジアもブレトンウッズのような会議を開いて新しい通貨・金融システムの構築に向けて立ち上がる必要がある。」
◯中国脅威論、適切でない:マハティール氏インタビュー
「どの国も他国を「脅威」とみる状況は不適切だ。封じ込めようとすれば中国が軍備増強で対抗し、軍拡競争になる。中国は歴史的に通商国家で、帝国主義国家だったことはない。アジアの諸国は対話を通じておたがいの理解を高める努力が必要だ」(中略)「中国が沖縄を含む米軍基地に脅威を感じ、軍備を拡張している側面も否定できない」