わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

6月29日官邸前で

昨夜6月29日、官邸前に行って来ました。友人と待ち合わせようと思ったのですが、先週の状況をみると待ち合わせなんてとてもムリと言われ、個々に参加しました。全く正解でした。先週の4万5千人よりさらに多いと皆口々に言っていましたが、主催者発表は18〜20万だって。
仕事帰りで、持ち帰りのゲラの束もあり、重たくて、もう帰ろう〜と思ったのですが、「こんなところに参加できるのも、東京にいるからだ。東京にいるんだから行かなくちゃ」と思い直して行ったのです。行ってよかったです。
遅れていったので、永田町についたときにはもう7時過ぎていました。道は人がいっぱいで全く動けない状態。その中でも、流れのままに、前へ前へと進んでいくと、官邸前の交差点あたり。ここまでくると「再稼働反対!」のコールがすごい。
ときどき、ぎっしりだった人ごみが、すっと緩んで、みんなが前の方に動くので、くっついて前へ出る。またどんどん混み合ってくるんだけど、またしばらくすると、すうっと緩む。
どうも、前線の警官が耐えられなくて後退するに従って前に進んでいたようなのです。もう官邸前の交差点は車道も人が埋め尽くして、通行止め状態。
そうこうしているうちに、警察車両(機動隊のバス)数台がやってきて、官邸側にわたれないように、道路を固めました。指揮車からは「前線の警察官は後退するな、一線を守れ!」みたいな指示をマイクで出している。
まわりがみえないので状況がよくわからないままに、いつのまか、かなり前のほうに出ていることに気づく。まわりのお兄さんたちも思い切り声を張り上げ続ける。そのうち、指揮車の上の警官が「皆さん、落ち着いてください! 落ち着いてください!」と何度も言い始めました。そんなに危ない状態じゃないと思うのだけど、上から見ていると、自分たちのほうに向かってくる圧力を恐ろしく感じたのでしょう。主催者を呼んで、参加者によびかけるように言いました。
主催者は、今日はこれで解散です、といい、これだけの人が集まったのだから、今日の目的は果たした、また来週やりましょう、と言いました。けど、まわりの人たちは「原発が止まらないのに帰れない!」「野田を出せ!」とおさまらない様子でした。主催者の思惑をはるかに超えて、多くの人たちが集まってしまい、コントロール不能になってるのです。結局、解散の声を受けて次第に人波は引いていきましたが、その後も、反対を叫ぶ声はあちこちで続いていました。
ともかく、あれだけの人たちが、個々人の意志だけであそこに駆けつけたことがすごい! 中にいると涙ぐみそうな感動でした。でも、主催者が最後にいみじくも吐露してしまったけど「10万人集まっても原発はとまらないのです」
じゃあ、どうするの? 今度やるときは反対の意思表示だけでなく「野田さんに面会を求める」とか、なんか目標が必要では。
というか、結局は政治が変わらなくてはだめでしょ。
官邸前の行動はよくタハリール広場になぞらえられるけど、本当にタハリール広場になるのは、政権が倒れたときです。はたしてそうなるでしょうか。