わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

沖縄の少女暴行事件に抗議

「広範な国民連合」の緊急行動で首相官邸アメリカ大使館へ抗議行動にいってきました。総勢15人ばかりで、衆議院議員会館のロビーに集合、そこから首相官邸へ。
なにしろ、出たらすぐ、警官がどやどやといて、「ゼッケンははずしてください」??なんで?「そういうきまりなんです」なんだかね。国会の前ではゼッケンつけちゃいけないというんですよ? でも、あそこってよく座り込みとかしてますよね。そのときもなのかなあ。「竿はたたんでください」とかいうならまだわかるんですけど、ゼッケンって別に武器になるわけでもないし、じゃまにもならないのに、なんで? とかいいながら歩いているうちに、もう国会前を過ぎてしまったのですが、またすぐとめられて「こっから先は、行けません」
そこで、横須賀市の原田議員と、荒川区の斉藤議員と私とで「議員なんだけど通してもらってもいい?」と交渉すると「じゃ、議員さんたちはいいですよ」ということになったのはいいが、残りのみなさんは、とりあえず、信号をわたって官邸の対岸に移動することになりました。
私たち3人は、官邸に向かったのだが、そこでもまた、交差点の手前でとめられて「いま、官邸の職員がきますので」と、10分ぐらいまたされた。その間、みなさんは官邸の対岸でシュプレヒコールをやったり、マイク情宣をしたりしておられました。
官邸の職員が出てきたので、原田市議が抗議文をよみあげ渡そうとすると「官邸には受け取る窓口がありませんので、あそこの内閣府までもっていって提出してください」っていうんだ。はぁ。
仕方がないので、こんどは、内閣府まで案内してもらい、またも、門のところで待ちぼうけ。だいたいね、官邸から内閣府に一本電話いれとけばいいのに、全く連絡がいっていない。しかもゲートのとこのガードマンが(ここはガードマン)、「受付をする総務課陳情係に担当者がいないので受付できない。守衛に渡してください」「アポなしの方は受付できない」というので、とりあえず守衛さんに渡しました。
次のアメリカ大使館。アメリカ大使館は大通りからワンブロックぐらい入ったところにあるのですが、坂をくだって、大使館方面に向かっていくと、もうその大通りの交差点に警官がどやどやいるんだ。信号をまってると、私たちがわたろうとする対面にどやどや待っているので、むっとして、わざと違う方へ(いま青のほうへ)わたってやると、あちらも、同じように信号をわたって移動するのが、まるでいしいひさいちの漫画みたいで。
で、とにかく、警官に誘導されて(ちなみに、警官は私たちの倍ぐらいの人数います)別の交差点前の空地に移動。そこで「いっぺんにいかれると困るんで、代表者がいくか、何度かにわけて行ってください」といわれたのですが、「じゃあ1回でいいや」と、6、7人だけが、大使館に向かうことに。ここで「大使館に行く人はゼッケンはずしてください」とまたいうのですよ。ゼッケンを見せることすらアメリカさんにたいして申し訳ないのかしら。
さてワンブロック歩いてアメリカ大使館に届いた我々ですが、出てきたひとは、またもガードマン。「あなたにこの抗議文を渡すとどうなるんですか」というと「警備の責任者に渡します」「その先は? この手紙は大統領あてなんだけど」「そこから先は大使館の判断ですので、私は責任もてません」
らちがあかないので、結局ガードマンの前で読み上げて渡してきました。あの紙はどこにいくことやら。ほんとうにもう、いい加減にしろでしたね。
私たちは、別にデモするわけでもなく、ただ歩いて移動していただけなんですよ。それなのに、倍ぐらいの人数の警官がずうっとついてくるし。アメリカ大使館には近寄らせないし。
アメリカ大使館といえば、03年、イラク戦争のときに、キリスト者のグループがプラカードをかかげて、毎日大使館前で戦争するなと無言の訴えをしていました。そこへ私も行ったことがありますが、その当時は門前はダメだけど、道路のあいだの植え込みと対岸はOKだったんです。それでも彼女たちは「門前から追い払われたのよ」と憤然としていましたが、今回行って一番驚いたのは、大使館のカゲも見えない遠いところに隔離されてしまうということでした。
沖縄の事件への怒りの行動だったのに、なんか、よけいな怒りまでわいてきてしまったことでした。(以下はアメリカ大統領、在日米軍司令官あての抗議文)
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抗 議 文

米国大統領 ジョージ・ブッシュ 殿
在日米軍司令官 ブルース・ライト 殿

 2月10日、沖縄県北谷町で、沖縄の米軍基地キャンプ・コートニーの海兵隊員が14歳の女子中学生を暴行する事件を引き起こした。
 女性の人権、子どもの未来を踏みにじるこの凶悪事件に、私たちは激しい憤りをおさえきれない。
 在日米軍基地の米兵は、このような凶悪事件を何度も引き起こしてきた。1995年9月には、沖縄の米軍基地の海兵隊員3名が12歳の女子小学生を拉致して、集団で暴行した。近年では昨年10月、岩国基地海兵隊員4名が未成年の女性を暴行した。
 事件が起こるたびに、米国政府と在日米軍は、「綱紀を粛正し、米兵のモラルを高めて再発を防止する」とくりかえしてきた。だが、実際にやってきたことは、日米地位協定を改定する程度の要求さえも拒否して、米兵の「人権」を守ることに汲汲とすることだった。
 事実が示しているように、在日米軍基地があるかぎり、米兵による凶悪事件はなくならない。あなた方もなくなるとは思っていない。だから、その場しのぎの言い逃れや謝罪ポーズでごまかしてきたのだ。今回の事件の全責任はあなた方にある。米兵による凶悪事件を根絶するには、在日米軍基地を撤去する以外にない。
 私たちは、米兵による少女暴行事件に激しい怒りをもって抗議する。日本国民と被害者に心から謝罪し、わが国から在日米軍を撤退させ、在日米軍基地を撤去するよう強く要求する。

 2008年2月14日