わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

施設再編、福岡の町に瓜二つ!

同じ地方議員交流会で福岡県みやこ町の議員さんが発表した事例報告にはびっくりしました。
その内容は
・町は、税収が減っているから節約しなければ、と言っている。
・そのため小中学校を統廃合する。
・また職員も大幅削減しており、この10年ぐらいをみると、一本調子で人件費が下がっている。当然非常勤職員が増えて、正職員数と逆転している。
…とここまではよく聞く話。ですが、この町では
・小中学校統廃合のため新しい学校を建てる。設計はなんと安藤忠雄氏に委託。8000万円も設計料に。
・ところがこの学校の地域はダム建設予定などもあって、数年後には小中学生がいなくなる地域。つまり無用の長物をわざわざ大枚投じて建てる。
・新しい小中一貫校も建てる。こちらはなんと100億円の予定。このほか庁舎建て替えなどの公共事業が目白押し。
・議員が調べて見たところ、税収減はウソだった。逆に増えている。
・しかも基金が増えている。(貯金している)
つまりは、「財政が厳しくなるから」とウソで住民を脅し「人件費をがんがん削り非常勤、民間委託化」&「施設を統廃合して節約」といいながら、実は「貯金をふやし」「不必要な公共施設を建てるお金にまわされる」「儲かるのはゼネコンだけ」
ほら〜、どっかで聞いた話ですね!
おまけに
・町長は前県会議員
・教育長はもと県教育研究所幹部
ってところまで、どっかの町と同じです。
驚くのは、この「みやこ町」は人口約2万人の地方の町。かたやこちらは東京23区の富裕自治体で人口54万人。この両者が全くウリふたつの方針をとっていることが、びっくり!だったのです。
地方のまちは確かに財政が厳しいはずです。でも杉並は23区の富裕自治体です。それなのに行革行革というのがオカシイと思っていました。つまり、実際に自治体財政が厳しいかどうかなんか関係ないんですね。厳しくなくても節約は進める。なぜなら、別な目的に使うから。施設再編、あまりにも不自然な計画だと思っていましたが、杉並だけのオリジナルではないことがわかりました。どこかで全国一律のシナリオが書かれているのかもしれません。