わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

環境情報館移転(あんさんぶる荻窪→高井戸リサイクルひろば)できるのか

先日、環境団体に対し、環境課から環境情報館の移転について説明会がありました。
◎説明の内容は
・環境情報館の名称を「環境活動推進センター」とあらためる
・現在の高井戸リサイクルひろばの3・4階にセンターをおく。
・運営はひきつづき環境ネットワークに委託。
・会議室(20名)、講座室(30名)、フリースペース(机2本、10人程度)、展示・資料コーナー、講師控え室、事務室をもうける
・会議室・講座室の使用は登録した環境団体のみ。目的外使用(環境団体以外に使わせる)は行わない。
・フリースペース、展示・資料スペースも含めて、環境団体とその事業に参加する方が利用する前提。一般区民の利用は考えない。関係ない人がふらふら入ってきては困る。
・開館時間は9時〜5時。事前に申し込みすれば環境団体は9時まで可能。
・条例改正(名称、所在地)を9月議会で行い、移転先の改修を10月ごろから始め、1月からオープンできるようにしたい。
◎これに対する意見
・狭すぎる。現在のスペースの半分ぐらいしかない。
・これまで環境課は「移転して新しく出発、充実していく」と説明していたが、移転は事実上の活動縮小である。
・トイレの数、配置も不適切
・環境活動には実験室が必要なのに、保障されていない。この案は「会議室があればいいだろう」としか見えない。
・環境情報館とは「情報を発信する」意味が込められていたが、なかなか目的が実現できず現在まできてしまった。「推進センター」への名称変更はその現実を追認することでは。
・情報館の名称変更が必要とは感じられない。
・開館時間が5時まででは困る。市民は仕事が終わったあと夜に会合を持つのだから。事前に申し込めば、というが、職員に残業をさせることになり、心理的負担が大きい。区民センターなみの9時までの利用を希望。
・現在はあんさんぶるのフリースペースで数人の打ち合わせを中心に活動しているが、移転案はフリースペースが狭く、自由に使いにくい。
・展示・資料スペースを中心として、団体外の方に発信・情報提供していくことが環境活動には重要であり、一般区民が自由に出入りできるセンターであるべき。
◎環境ネットワークからは「我々の受託事業は赤字です。人件費が大きいのでできるだけ削ることを考え、開館は5時までと申し出た」という説明でした(区が委託料を引き上げればいいだけの話!)。また「5時までは一般区民の自由な利用は可能と考えている」

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環境情報館は「施設再編計画」のなかでも真っ先に移転を求められています。しかし、こんな貧困な計画では移転はムリです。
「私たちはあんさんぶるで活動し、成長してきたんです。こんな案は、私たちを侮辱しているとしか思えない」
「せめて2階まで含めた3フロアの案を出し直してくれませんか。それが出てはじめて移転しようか、という話ができるのではないか」
という意見も出ましたが、課長はウンとはいえず、とにかく近いうちに次の会をもつことになりました。
一事が万事です。この環境情報館の移転に関して、これまで説明会で言っていた「移転しても今までどおりの内容です。今後いっそう充実させていきます」は場当たり的な言い逃れだったと判明しました。今後、「児童館」→「子どもセンター」、「荻窪北児童館」→「桃二小」、「ゆうゆう館」→「地域コミュニティセンター」などもすべて、環境情報館と同じく羊頭狗肉になることは間違いありません(あ、今、羊頭かもわからないけど)。