わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

五つ星って…/ゆり

「五つ星プラン」って……この名称もい〜かげん人を馬鹿にしていると思いますが。中身はもっと人を馬鹿にしているので、読む気がしません。しかしそうも言っていられない。今度、「この区は何を考えておるのか、いったい」ということでわくわく会議としての勉強会をしたいと思います。
だってね、まず今回の新しい計画の考え方としては「犯罪の未然防止や危機対応」「夜間休日の行政サービス、電子区役所の構築」しか書いてない。
「犯罪の防止」は区の仕事でしょうか???「夜間休日」「電子区役所」だって、喫緊の課題でしょうか??地方自治体のサービスを完全にはきちがえています。
なおかつ、これとセットになっている「スマートすぎなみ計画」(このタイトルもなんとかしてほしい)では平成17年までに区の仕事の5割を民間委託、22年までに6割を委託と書いてあります。これじゃあ「夜警国家」じゃないですか。国家でも困るけど「夜警自治体」なんてありえないでしょう。
三位一体とかっていうことで、地方自治がねこそぎにされようとしていることを、さらに先取りしている杉並区といえます。(あ、これは解説が必要かもしれません。今書く余裕がないです。なにしろ義務教育の国庫負担金が廃止されようとしている状況です。)
先日YUYUさんが「有事法制」(国民保護法とか)について解説を書いて下さいました。(「わくわくの日々」6/14付参照)中央政府のこのような変化に対応して、地方自治体も変化を余儀なくされているし、そのスピードは急速です。
杉並区の今回の計画は、計画に「書かれていないこと」をよ〜く検討してみる必要があるとは思いますが、「書かれていること」は極めて不気味です。「安全・安心24時間365日」「いきいき元気に生涯現役」「地域ぐるみで教育立区」が3つのスローガン。子どもも年寄りも、体を鍛え、忠誠心を養って国の為に尽くせってか……。「安心して老いる」ことも許されないのでしょうね。
杉並区がほとほといやになりますが、杉並区だけのことじゃないから、逃げ出してもムダです。