わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

イラク/ゆり

イラクの選挙ですが、どうなんでしょうね。実態のところがよくわからないのです。選挙の一週間ぐらい前にどっかで見た記事で(朝日かなあ?)4州で投票所が設置できないという地図がのっていて、その面積が広大なので唖然とした覚えがあります。どう考えても日本で想像するようなフツーの選挙が行われたわけがないのですが。
多くの不正があり、反対派を逮捕・拘束したり、厳重な警備のもとで、なおかつテロを防げなかったもとでの選挙。投票率も60%というほど高いのか?
バグダッドその他で投票/不正/大量逮捕(政府に雇われた人たちが、何度もTVカメラの前を行き来したとか、選挙スタッフが勝手にマークして投票したとか、登録されていない人に投票させたとか、選挙に反対した宗教指導者を事前に逮捕したとか…)
・食料と引き替えに投票しただけ(投票に登録しないと食料をやらないと言われたとか)
以上「URUK NEWS イラク情勢ニュース」
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2005_indext.html
おいおい実態は明らかになっていくと思いますが。
イラク復興金88億ドル、ずさん経理処理
昨年6月にイラクに主権を移譲するまで同国を統治していた連合国暫定当局(CPA)が、同国復興金約88億ドル(約9100億円)について、ずさんな経理処理をしていたことが、30日に公表された米特別監察官の報告書で明らかになった。CPAが行政権を保持していたある省は、警備員が602人しかいないにもかかわらず、8206人が勤務しているかのようにみせかけた。同様に642人の警備員を1417人に水増しし請求していた省もあった。目的外の資金流用も多く、報告書はCPAの財政運営について、「非効率でお粗末」と批判している。(読売新聞)
さもありなん。「民営化される戦争」
http://www.nakanishiya.co.jp/books/ISBN4-88848-913-0.htm
にもありますが、戦争請負会社の水増し請求は日常茶飯事ですから。
以下は「アメリカの敗戦」というコラムから(田中宇 1/5付)
http://www.tanakanews.com/f0105iraq.htm
(前略)米軍が増派を実施しても、その分ゲリラの攻撃が激化し、戦闘が長引くだけで、アメリカのイラク占領が成功に向かうわけではない。イラク占領の成功には、イラク人が米軍を支持するようになることが必要だが、増派はそれとは逆の作用しかもたらさない。
撤退派が主張するように、アメリカはすでにイラク人から徹底的に嫌われており、もはやイラク人に好かれることは無理で、そのためこの戦争はもうアメリカの勝ちで終わることはない。アメリカの敗北はすでに決定的で、負けを認めるのが早いか遅いかという問題が残っているだである。負けを認めるのがあとになるほど、アメリカは国力を無駄に消耗し、世界の覇権国としての地位を失う傾向が強まる。
こう考えると、世界最強の覇権国であるアメリカに従属することが最良の国家戦略とされる日本にとっては、アメリカにイラクからの早期撤退を勧め、ブッシュがアメリカの国力を無駄遣いするのを防ぐ必要がある。自衛隊の派兵延長を支持する親米派の論客より、小泉政権を嫌う戦運動家の方が日本の国益に沿った主張をしているという、皮肉な事態になっている。日本は、イラク撤退を主張するパット・ブキャナンあたりの保守派や、アメリカの反戦運動家に、こっそり資金提供するぐらいのことをした方が良いともいえる。
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ね。ね。だから〜。私はいつも「本当の国益とは何か、よ〜く考えましょう」って言っているんですよ。私たち派兵反対派のほうがよっぽど国のことを考えていると思うんだけど。