わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

福島の学校はいま

18日、東京教組の学習会がありました。福島県教組の書記長さんの講演。
震災以来、福島県からは12000人の子どもたちが転出したそうです。給食は毎日食べる前に放射線を測定しているとのこと。除染も行われているが、結局は水で流してもどこか別のところにいくだけ。校庭を掘って土を上下いれかえている様子も報告されました。
そんな中でも今年は運動会が開かれ、折悪しく風の強い日だったけれど、マスクをしていても、とってしまう。だって、応援するにはマスクは邪魔ですから。今年は屋外のプール授業も再開の方向で準備されているそうです。水の外にいるときは、服を着るようにとの指導があったそうですが、そんなことで防げるものでしょうか。プールサイドにも放射能がたまっており、そこは裸足で歩くのです。
教育委員会は、なぜか、平常の行事を再開させることにこだわっており、そして「一度やってしまえば、次からはもうあたりまえになってしまう」のです。教育委員会原発事故の影響はたいしたことないと言うために、子どもをスケープゴートにするのでしょうか。また、県教育委員会は学力テスト、体力テストの実施にもこだわっているそうです。それどころか、子どもたちの生命に関わる切迫した問題が横たわっているというのに。
講師のお子さんが、けさ、学校で甲状腺のエコー検査をうけたという話や、自宅の放射線量を測っているが、外に出ると1.5〜2マイクロシーベルトに近いということ、ガラスバッジで測る個人の積算線量で年間1ミリシーベルトを超えているなど、生々しい状況も報告されました。
私たちは福島の子どもたちのために今何ができるのでしょうか。