わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

杉一小屋上校庭案、けやきプール、阿佐ヶ谷児童館について

 遅くなりましたが、4月25日の文教委員会の質疑のうち杉一小建て替え関連と図書館関連についてです。
 「ホールは学芸会に使えるんですか?」という単純な質問に確答をもらうのに、4往復かかって時間の無駄。あとに掲載する図書館の件でも「資料を提供してくれませんか?」に5往復。時間ばっかりかかって委員長にはいやな顔されるし。答えてまずいこととは思えないのですが。しゃきっと答弁してほしいです。
(要点)
・新しい杉一複合施設は敷地いっぱいに建物を建て、屋上に校庭をつくる案。屋上屋根の有無で予算も建物の高さも全く違ってきますが、聞いても「検討中」。
・けやきプールは、学校のプール開放で代替の方向。阿佐ヶ谷に公共のプールはなくなる?
・阿佐ヶ谷児童館については、杉一の複合施設とは別に検討する。
・複合施設にできるホールは杉一の学校活動にも使うような話だが、他の学校も使えるのか不明。 
【杉一小の屋上校庭について。けやきプールについて】
(松尾)杉一小について。中央区の小学校の開閉屋根のところを視察してきた。大変便利だということもわかった。懇談会では開閉屋根のある全天候型の屋上校庭だといいねえということで賛成されたが、屋根はどうするのか。(費用は)5億円とか。予算も検討の条件も変わってくると思うので、どうするのかをお聞きする。
 またこの小学校では屋上を一般区民に開放していて、その点でも屋根があることが便利だということだった。一般開放はどうするのか。
 けやきプールについて、先ほどの説明では2定で廃止ということなのか。そうすると阿佐ヶ谷にはプールがなくなってしまう。学校のプールで代替していきたいということだが、できれば杉一に関しては温水プールにして年間にわたって一般開放することができないか。これも、その中央区の小学校では年間通して一般開放している。
(和久井学校整備課長)屋上のドームについては、今後設計を行う中で決めていく。ドーム型だとかなり多額になるが、詳細についてはつめていく。けやきプールは、最終的に閉めるのは11月くらいになる。
(阿出川スポーツ振興課長)けやきプールの代替は学校開放プール、近隣の学校、馬橋小、阿佐ヶ谷中の日数を増やすなど調整をはかっている。
(和久井学校整備課長)温水プールという話だが、現段階ではその考えはない。
(松尾)(1)杉一の屋上屋根については今後検討ということだが、高さとの関係もあり近隣への影響があると思うので、どちらにするのか。予算のこともある。できる限り早い段階で確定してほしい。(2)けやきプールについては廃止でいいのか。(3)屋上は火が使えないと思うが、避難場所となったときの炊き出しはどうするのか。
(和久井学校整備課長)屋根について、懇談会ではドーム型との意見をきいている。財政的な問題もあるので、ランドマーク的な発想からするとドーム型に越したことはないが、詳細設計の中で検討していく。火の問題については、屋上でできないかは今後の課題だが、1階の部分での炊き出しも対応できると考えている。
(阿出川スポーツ振興課長)けやきプールは、仮設校舎を建設するため第二回定例会を目途に廃止の条例案を提出する。竣工後については、けやきプールの代替策、学校開放などを検討していく。
(松尾)いったんは廃止して、廃止が前提?竣工した後も同じプールを再建することはない?
(阿出川スポーツ振興課長)代替策の実施状況をふまえて別途検討していく。
(松尾)よくわからないですが、改めて教えてください。
【阿佐ヶ谷児童館】
(松尾)児童館について。学童クラブは杉一小の中に建設されるということだが、今ある阿佐ヶ谷児童館はどうなるのか。当初複合施設と連携活用していくという話だったが。
(塩畑子どもの居場所づくり担当副参事)児童館施設については、乳幼児親子の居場所等も含めて総合的に検討していく必要があると考える。
(松尾)それだと全然わからないんですが。聞き方を変えますが、杉一の複合施設とは切り離して運用するということ?
(和久井学校整備課長)児童館については別途、学校と切り離して検討していきたい。
(松尾)了解した。
【阿佐ヶ谷らしさ?音楽の街?】
(松尾)杉一について、先ほどから、阿佐ヶ谷らしさとか音楽の街という話が出ている。たしかにジャズストリートとかやっているが、長年阿佐ヶ谷に住んでいて、阿佐ヶ谷が音楽の街というふうにあまり思ったことはなく、疑問がある。また、杉一小学校のブラスバンドは昔からとても優秀で、指導者にも恵まれ、賞もたくさんとっている、大変活動が活発な学校ということもよく承知している。しかし、公立の小学校であって、ここの学校は音楽が優れていて、音楽に重点のある学校で、というふうにしていって果たしてどうなのか。とりわけ希望制が廃止されて学区制が基本とされ、音楽が盛んだから行きたいとか、苦手だから隣の学校に行くという選択はできなくなっていく。そういうなかで、杉一小を音楽の学校と規定することは慎重にしたほうがよい。演奏することが苦手な子どもにとっては、学校に対していやな気持になることもある。特徴を出すことはいいと思うが、公立なのであまり出しすぎてもどうか。
(白石済美教育センター所長)音楽を特色として杉一は取り組んできたが、授業、教育課程の中ではすべて同じ。音楽が苦手な子供にむりやりやらせるとかいうことではない。学校の特色として、また、教職員が異動しても伝統が継続できるよう地域の力を活用。
【ホールができるが、学校活動に使うのか】
(松尾)ホールの話を確認したい。いま、学校の合唱祭などの場合、昔は公会堂をよく使っていたが、いま民営化になってなかなか借りられない。特に保護者が来やすい土日は公会堂側が事業を入れているので借りられない。また借りた場合にお金がかかるので、セシオンを借りている学校などが多い。この新しい学校にできるホールは杉一の学芸会をやるのかという話(他委員の質問)があったが、あくまでも公共のホール、杉一の付属ではないので、近所の学校とかが合唱祭で使うなどの利用は可能ですね。
(大竹学校整備担当部長)定員が160人で、面積が200平米ちょっと。産業商工会館の最上階にあったホール、その拡充という位置づけ。したがって、面積、定員を考えると、学校全体の発表会とか、文化祭をホールで使えるという規模ではない。
(松尾)杉一も学芸会、学校行事、全体の生徒が参加するものは難しいということか。
(大竹学校整備担当部長)複合施設なので、下の階が学校で上の階が区民施設。規模とか面積は、従前の区民施設と同等程度の考え方。区民センターの部屋を借りて充実した教育ができる場もあるということで、全体を使いまわして、委員がおっしゃることまではなかなか難しい。
(松尾)答弁がずれてると思うが、先ほど別の委員が学芸会に使うんですね、と言ったら、使いますという答弁があったので、その点はどうなんですか。
(白石済美教育センター所長)学校の学芸会は保護者も参加するので、これまで同様体育館を活用することになると思う。ホールは土曜事業などに活用して、杉一のジュニアバンドが発表会を行うとか、クラブ単位で発表するなど、学校全体の行事ではなく、もうすこし少人数の場合に活用できるものと考える。
(松尾)学芸会は無理ということでいいんですね。
(大竹学校整備担当部長)区長部局と運営についてつめなければいけない。学校の全体の行事の際に区民センター側の一部の部屋を専用的に利用することも検討の中には入る。これから運営を含めて検討していく。
(松尾)学芸会はどうなるのかを答えてください。
(徳嵩教育委員会次長)学校全体の行事はキャパシティ的に難しいと思う。学年単位の行事のなかで活用できる可能性はある。あるいはクラブ活動の中でちょっとした発表会などを行う可能性があるということを申し上げているわけで、具体的には学校側と相談し、区民施設の運営もにらみながら調整していく。可能な範囲で活用する。
(松尾)こだわるつもりはなかったが、はっきりした答弁が来ないので長引いてすみません。活用はされるが全体の学校行事は無理ということで了解した。