わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

教科別教室

きょう委員会を傍聴していたら、教育委員会の説明の中で「今度改築する松渓中は、区内で初めての教科別教室を…」という言葉があったので、アレと思って、あとで課長にお話をしました。というのは、うちの子の中学、東原中では、もう3年も前から教科別教室をやっているのです。今更「初めて」などと言われると心外です。
ふつう中学校は、実技系の科目以外はだいたい教室で授業を受けます。たまに理科室で実験とかやるぐらいです。しかし東原では国語も数学も英語も社会も教科教室があります。もちろん、空き教室を利用したものなので、特別な施設があるわけではないけれど、とにかく、ほとんど毎時間のように、子どもたちは教室を移動します。このやり方だと、先生のほうはいつも手近に資料、教材があり、また、ビデオ、PCなどもすぐ使えるというメリットがあり、授業がやりやすいというわけです。しかし、一方、先生たちにいわせると、この教科別教室ができるのは、学校が落ち着いていて問題がなく、よっぽど生徒がしっかりしていないとできないというのです。移動があれば、次の時間の集合がばらばらになったり、もしかして誰かが抜け出してどこかへ行ってしまう危険性も高まります。それがないとわかっている学校でなければ、このやりかたはできないのです。
東原中では、教育委員会が特別な予算をつけなくても、教科別教室を全く手作りでやってきました。うちならやれるという校長先生の決断でした。
教育委員会は、いま「これからの学校は、教科別教室や少人数指導などができる設備のある校舎」などといっていますが、ハードを用意したってできない学校ではできません(特定の学校のことではありません。念のため)。逆にハードなんかなくたって、東原では教科別教室も少人数も、もう何年も当たり前にやってきました。このほうがよっぽど先進的な取り組みだと思うんですが。
教育委員会は参観に来てほしい、と要望しておきました。