わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

施設再編説明会 児童館は?

今日23日、区役所で「施設再編整備計画」についての説明会がありました。
私は行けなかったのですが、参加した方の話では、圧倒的に反対の声が多かったとのこと。児童館についての発言が多かったようですが、あんさんぶるについても、なくすのは反対の意見が出たとのこと。
明日は、児童館3カ所で説明会が開かれるので、参加するつもりです。
(11月24日 9:30井草 13:00阿佐ヶ谷 15:30上高井戸 それぞれ1時間ずつ!) 
児童館で配られているという資料も入手しました。
その文章がなにしろ、「まず、ご理解いただきたいこと」から始まっているのが、なんとも上からな感じ…。(「あんたたちはわかってないから教えてあげる」と言っているわけでしょ)
その中身は…
・「乳幼児親子や学童の利用が大幅に伸びているために、多様なニーズに応えていくことが困難に」(最初の案では「中高生が利用していない」が廃止の理由だったが変わっている)
・「児童館という施設にとらわれることなく」(つまりは、児童館以外で事業をやる=児童館という施設は廃止)「小学校や保健センターの有効活用を図りながら」(小学校も保健センターもそんな余裕スペースはない…)「児童館が担ってきた機能・役割を継承・発展」(継承すなわち受け継ぐ=児童館は廃止)
・「こうした児童館の再編は…現在の児童館の機能・役割を継承・発展させる取組が実施されたところから段階的に行っていくこととし、それまでの間は、現在の児童館での事業運営を継続」(あれ?「廃止」を「再編」と置き換えたってことなんだね?)
あまりにも反発が強いので、「廃止」という言葉こそやめた(→「再編」)けれども、「廃止しません」とはどこにも書いていないし、最終的には児童館すべて廃止は譲らないことは明らか。しかも、これから長い時間をかけて行うというのに、この短い期間で決めてしまおうとしているのがあまりにも乱暴。
児童館に困難な問題があるとしても(特に学童の過密状態)、それは児童館をやめてしまう理由にはなりません(逆に児童館を増やせば解決するけど)。これまでの事業プラスどうやったら拡大できるかと考えなくては。
問題点はさまざまあるので、言いたいことはたくさんあるけれど、最大の問題は児童館を解体しようとしていることだと思います。今後、児童館の事業の一部を分割して、ゆうキッズ、学童、中高生の居場所などと分けていこうとしていることに対し、区議たちは「事業は継続あるいは拡充するから大丈夫」などと火消しに回っているようですが(役所の口移し)、これまで児童館がさまざまな年齢の子どもたちの事業を総合的に行う場だったからこそ価値があったという肝心の点に目をつぶっているとしか思えない(あるいは、理解できないのか)。
つまりは、これまで児童福祉として行ってきたことを、個別切り売りのサービスにしてしまう、ということなんですね。