わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

ヘルパー廃止!?/ゆり

ホームヘルパーを廃止する方針が出た!?という新聞記事をファクスいただきましてびっくり。ネット検索してもみつからないのですが。
こういう記事。「ホームヘルパー廃止へ 100万人利用者に波紋」ほらねえ。びっくりするでしょう。中身は厚生労働省の審議会がまとめた介護保険の見直し案で「介護サービスをやるのは介護福祉士にして、ヘルパーは廃止する」となっているんだそうで。
↓この社会保障審議会介護保険部会の答申はここでみられます
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/07/s0730-5.html
正確には「介護職員については……将来的には任用資格は「介護福祉士を基本とすべきであり、これを前提に、現任者の研修についても、実務経験に応じた段階的な技術向上が図れるよう、体系的な見直しを進めていく必要がある」「ホームヘルパー実働26万人のうち介護福祉士資格者は1割程度であり、大半は2級ヘルパーである(中略)このため、当面は研修の強化等により2級ヘルパーの資質の向上を図ることを検討する必要がある。」とされています。新聞記事では「原則廃止」と書かれていますが、答申では廃止と言う言葉は出ていません。
ですからちょっと誇張した記事です。実際いくら介護サービスを縮小しようとしても、ヘルパーさんなしでは成り立たないのが現状だし、むしろ「介護なんかパート主婦にやらせとけばいいじゃん」が介護保険の裏の意味だったと思うので、制度そのものの(低劣な)思想と矛盾する気がします。
介護サービスの受給を大幅に減らして「介護予防」(筋トレとか!?)に置き換えようとしている国の方針からすると「ヘルパー原則廃止」なんて脅しをかけといて「ヘルパーは継続するけどあんまり給付はできないからね〜」というところに落とそうということかなと。