わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

住基ネット裁判、杉並区が控訴

先日きっぱり却下された訴えについて、杉並区が控訴したというニュース。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20060401ddm041040080000c.html
3月24日、東京地裁で、全面的に却下された杉並区の訴えは、一言でいえば「選択制」を認めて接続しろというもので、当初住基ネットの問題点を訴えて「不参加」とアピールしていたころとは全く主張が逆転、「ネットに入れて」という訴えになっています。この訴えが筋ちがいだというのは、はなから指摘していたところで、この厳しい判決は、提訴じたいが間違っていたということだと思っています。それをさらに控訴するというのは、どだい区長・行政のメンツのために杉並区の予算をどぶに捨てるものだといいたいです。
地裁判決内容については、かなり反動的なものだということも指摘してされていますが、自治体の裁量すら認めないというのはたしかにひどいです。現在の制度(法)をそのまんまよめば、このような解釈になってしまうのでしょうが。
結局のところ、「横浜方式」みたいな妥協は通用しない、きっぱりノーといって、真っ向から住基ネットそのものを問題にしていくしかないわけで、自治体として住民の利益擁護の立場にたつなら、やはり全面不参加にたちもどるべきでしょう。