2016年11月21日、区議会本会議において一般質問をしましたので原稿を掲載します。いろいろありますが特に気になった答弁を先に紹介します。
(1)【保育園民営化のメリット、民間事業者ならではの利点は?】
民間のノウハウ、創意工夫で例えば食育やリトミック、親との連絡にIT利用、保育園のようすの動画配信など。(うーん)
(2)【保育園民営化の予定に移転する阿佐ヶ谷北、阿佐ヶ谷南保育園は入っているか?】
2園の民営化は「移転の時点では」考えていない。
(3)【馬橋、上井草保育園のような区立廃止を今後も続けるか?】
来年度の行革本部会で検討する。(つまり否定せず)
(4)【上井草保育園の民営化スケジュールが性急すぎる。】
決定後直ちにお知らせし説明会を行った。民営化までの期間が短すぎることは真摯にお詫びした。選定スケジュールは可能な範囲で見直した。(直ちに、は全くウソです)
(5)【保護者の選定委員は代理を認めるべき。】
代理は認められないが委員2名のところ4名認める。
(6)【向井公園にできる保育園から隣地の「遊び場」への通路を作る?】
作ります。(これ、説明会で「隣地に保育園をつくり向井公園で遊べるように通路をつくったらよい」と住民に言われて「できない」と答えていたもの。ウソでした)
(7)【高円寺小中一貫校「最大で700名」と議会で答弁したが都に対しては1080名と説明していた。過大な人数はさらに統廃合を進めるため?】
最大で小学校20教室、中学校9教室、少人数等7教室を想定。さらなる統廃合は「いまは」考えていない。(「いまは」です。)
(8)【高円寺小中一貫校の工事は落札率が99.3%。こうなった理由は?】
競争入札の結果と受け止めています。
(以下原稿です。実際の発言は原稿と異なるところもあります)
1.保育園について
〈計画決定より前に、住民との対話〉
一般質問をいたします。先日、上井草で開かれた障害者施設の「意見交換会」に参加しました。これは「説明会」ではなく「意見交換会」であるところがミソで、担当課の皆さんは「これは計画化したものの説明会ではありません。まだ決まったわけではありません」ということを何度も繰り返し、また、事前に近隣のお宅を3回のべ198軒回って在宅の方にはごあいさつしたと説明されていました。ひとつの施設をつくるにあたって、区が決定する前に、まず周辺住民の意見を聞き不安を解消するという、当たり前のことが行われているシーンを久々に見て、ほっとすると同時に、いまの杉並区役所がこうした対応ができることに正直驚きました。
この間、施設再編整備計画や公園の保育園転用など、あらゆる説明会で、決定済みで変更できないものとして「ご理解ください」一点張りの発言を聞かされてきましたが、今後は他の所管の方も、この「意見交換会」に学んで、今後の計画の進め方、住民とのコミュニケーションのありかたを一変させてくださることを願って質問をいたします。
〈民営化のメリットとは?〉
まず、保育園について。第一に民営化についてうかがいます。そもそもなぜ民営化をしなければならないのか。
区の説明ではまず財政上の問題とされます。しかし、民営化によって節約ができるとすれば、それは人件費の節約以外にはありえません。財政負担の軽減というなら、高円寺小中一貫校やあんさんぶる荻窪の財産交換、旧永福南小のビーチコートなど他にいくらでも削れるところがあるというものです。
また、よく言われるのが「民間のノウハウを取り入れてサービスを向上する」という説明です。先日の上井草保育園保護者への説明会では、保護者への連絡などをシステム化している、あるいは、園での子どものようすを動画配信しているなどの例が挙げられたそうで、それが保育園のサービス向上なのかも不明ですが、本当にいいことなら区立でもやればいいだけで、民間でないとできないとは理解できません。
そこで伺いますが、そもそも民営化のメリットはなにか。また、民間事業者ならではの利点は具体的に何があると考えるのか、をお答えください。(Q1−1)
〈民営化園で職員7人が一斉退職〉
他方、デメリットはきわめて大きいと思います。しかも、保育の本質に関わるデメリットです。先日、先行する民営化園の保護者の方に話をききました。この園では、民営化で経験年数の浅い保育士さんが多くなり、子どもを頭ごなしに叱りつけたり、叱るときにつねる、叩くなどの体罰・虐待といえるようなことも見聞きしているそうです。そして、職員の入れ替わりも激しく、なんと、今年の春には、園長はじめ7人もの職員がいきなり退職するという事態に陥ったそうです。保育課はじめ区はこのような実態を承知しているのでしょうか。答弁を求めます。(Q1−2)
区立園では起こりえないことであり、また、事業者の選定時にこうした問題を予見できなかったことも問題です。
〈民営化の計画は?〉
次に、上井草保育園の民営化についてうかがいます。
まず、今後の民営化の計画はどうなるのか。上井草保育園、杉並保育園で区は予定の11園の民営化を完了しますが、行財政改革推進計画にはすでにその先の民営化も先取りで計画されています。「あり方検討会報告」はいったいいつまとまり公表されるのでしょうか。お答え下さい。(Q1−3−1)
〈民営化のガイドラインを議論すべき〉
また、他区には民営化のガイドラインがあります。例えば世田谷区では「社会福祉法人のみ」、練馬区は「区立のまま委託とする」などそれぞれのポリシー、それから民営化する際の保護者への説明の時期などもルール化されています。杉並区も今後の民営化の全体像を示し、そして、ここが肝心ですが、一方的な決定ではなく、区民の議論に付すべきではないでしょうか。答弁を求めます。(Q1−3−2)
〈阿佐谷北保育園、阿佐谷南保育園は民営化?〉
また今後、何園まで民営化するつもりでしょうか。今年度の「保育園利用案内」には阿佐谷北保育園、阿佐谷南保育園の移転が予定されていることが記載されていますが、この2園は民営化されるのでしょうか。
また、馬橋保育園の民営化では区立園が初めて廃止されました。上井草保育園も同様ですが、今後とも区立の廃止を続けていくのか、あわせてお答えください。(Q1−4)
〈上井草保育園民営化スケジュール見直しを〉
次に、上井草保育園の廃止・民営化について具体的に伺います。まず、保護者に通知されてから民営化までのスケジュールが1年半と性急すぎます。なぜこんなに性急に進めるのでしょうか。(Q1−5)
区は保護者の中から選定委員を選出するように求めていますが、委員の選出、募集要項の検討、選定そのものの時間がどれも短すぎて保護者が対応しきれません。保護者はスケジュールの見直しを求めています。話し合いにより見直すよう求めますがいかがか。見解を求めます。(Q1−6)
また、乳幼児を抱えて仕事をしている保護者にとって自由な時間は限られています。行政の方のように仕事で行うわけではありません。お子さんの急な病気ということもありえます。保護者委員に関しては代理を認めるべきと考えますがいかがか、見解を求めます。(Q1−7)
〈「井草地域の保育所整備にはめど」と矛盾〉
この項目の最後に、上井草保育園の民営化には保護者から強い反対の声が上がっていることを指摘します。計画されている保育定員200名というのも過大で、安全面など心配です。また、同じ井草地域にばかり保育所の新設が集中している問題も議会と区民から指摘されているところです。第三回定例会では私の一般質問に対して「井草地域においては今年度の計画により保育所整備は一定程度めどがついている」との答弁もありました。上井草保育園での定員倍増はこの答弁とも矛盾しており単なる数合わせです。
〈上井草保育園民営化の計画見直しを〉
上井草保育園の廃止、民営化は見直し、移転予定先の土地に上井草保育園と障害者施設の2つを建て、現在の上井草保育園の土地にも新しい保育園を建てるなど計画を変更するよう求めますがいかがか。見解を求めます。(Q1−8)
〈「認可保育所一辺倒は時代遅れ」の発言〉
保育の項目の2つめに、待機児童問題と緊急対策について伺います。待機児童問題は、今年突然生じた緊急事態ではありません。2013年には保育園に入れなかった保護者の皆さんが一斉に異議申し立ての活動を行い、杉並区はこの問題で全国的に有名になりました。当時の新聞を改めて見直すと、この保護者の方々の声に対して、区長は「認可保育所一辺倒は時代遅れ」として認可外と組み合わせて対応していく、と報じられています。ところが、今年は、公園の保育園転用の説明会では、住民の疑問の声に対して保育の管理職の皆さんが「どうしても認可保育園でなくてはだめなんです」と一つ覚えのように繰り返していたわけですから、隔世の感があります。
そこでうかがいますが、区長の「認可一辺倒は時代遅れ」という考えはいつ、どう変わったのでしょうか。また、なぜ考えを変えたのでしょうか、ここは特に区長にお答えいただきたいと思います。(Q1−9)
〈「かくれ待機児童」23区ワーストの杉並区〉
次に、「かくれ待機児童」の問題です。先の決算特別委員会でも述べたように、杉並区は23区最悪の2152名ものかくれ待機児童がいると報道されています。以前から指摘していますように、児童福祉法24条が定める保育の義務とは国の基準をクリアして認可された保育園において保育することですが、杉並区では認証や保育室に入所した人は待機児童にはカウントされておらず、約1700名います。保育園の保護者の会である「保育園を考える親の会」は独自に各自治体を調査し、認可保育施設に入れた人の割合を「入園決定率」として毎年発表しています。今年4月1日現在で杉並区は50.3%。つまり半数の人しか入れていません。こちらは23区でワースト4位という成績です。区も現在、「認可でなくてはだめ」と叫んでいるのですから、2100名が認可に入れない状況は「待機児童ゼロ」とはいえないという認識をお持ちのはずです。この状況を解消してこそ待機児ゼロです。そこでうかがいますが、認可保育施設の決定率では何%をめざすのでしょうか。見解を求めます。(Q1−10)
〈公園をつぶし、杉並区が悪しき前例となった〉
さて、保育緊急事態宣言のために犠牲になった向井公園についてあらためて伺います。
公園をみだりに廃止してはならないという都市公園法を無視して保育園転用を杉並区が強行したことについて、第二回定例会で私は、全国的に悪しき前例になる懸念を指摘しました。その予測が残念ながら当たってしまい、最近の報道によれば国土交通省が特区制度によらず公園に保育園をつくれるよう都市公園法を改正するということです。まさに杉並区がパンドラの箱を開けてしまったのです。
〈区議会を待たずに「遊び場」に変更された〉
そもそも向井公園の隣には区が保育園用地として購入した600平米の土地がありました。昨年の土地開発公社への購入依頼に区は「当該用地は公園等に隣接しており、保育環境が良好であり、敷地面積からも認可保育園の整備に適している」と記載しています。今年4月8日には土地開発公社から購入し、そのまま保育園を作れば何の問題もありませんでした。
ところが、最近確認したところによれば、5月9日にはなぜか早々と保育所用地から遊び場に用途が変更されました。2億4千万円という少なくない金額を費やして土地を購入するにあたっては、保育所用地として議会は了解したはずです。それが購入からわずか一か月で変更されていました。今年5月18日の臨時議会の議決を待たず、直前に用途を変更したことは議会軽視といっても過言ではないと考えますがいかがか。見解を伺います。(Q1−11)
なお、このたびの上井草保育園民営化に関しては区民農園の土地を「保育園用地として購入したものだから」是が非でも保育園を建てなければならないかのように説明していますが、下井草の例と比べると矛盾しています。
〈向井公園隣地に保育園ができたはず〉
向井公園近隣からは「保育園用地として取得した土地に保育園をつくり、隣接の向井公園をこのまま継続して新しい保育園との通路を作ってあげれば園庭同様に使えるのでは」という意見が何度も出されましたが、区は全く受け付けず、できないと言い張っていました。ところが、最近聞いたところによると、向井公園を転用した保育園は、結局その隣地への通路をつくるということなのですが、これは事実でしょうか。もしそれが可能なら、いま述べた住民の提案のように公園を残しながら保育園建設を行うことが可能だったはずです。確認します。(Q1−12)
向井公園でも10月下旬、ついに工事が始まりました。近隣の方たちの懸命の交渉により樹木のいくらかは残すことができましたが、町のなかにぽっかりと穴が開いたようです。子どもたちは旧早稲田通りを渡って小さな公園に集まり、芋の子を洗うような状態で遊んでいます。この公園はボールが使えないので路上で遊んでトラブルにもなっています。行政が公園をつぶすという愚行を二度と繰り返してはならないとあらためて訴えます。
2.高円寺小中一貫校
〈教室数が多すぎるのはなぜ〉
次に、高円寺小中一貫校について質問します。
まず建物規模についての疑問です。決算特別委員会でも他の議員から質問がありましたが、この計画では、普通教室が36教室もあります。現在の高円寺中、杉四小、杉八小の規模から考えると普通教室は15〜18教室あればよいはずです。この間、区議会でも、また、住民との話し合いの中でも、教育委員会は「児童生徒数は650人からピーク時でも700人程度」と説明してきましたが、実は別のところでは違う言い方をしていたことがわかりました。
ひとつは教職員組合からの「教室数が不足することはないのか」との質問に対して「各学年4クラス分確保しており2倍になっても大丈夫」との回答、すなわち約1300人を想定しているということです。また、東京都に対しては「1080人の想定」と説明しているそうです。すなわち、区議会で虚偽の説明をしたわけで見過ごせません。
〈今後別の学校の統廃合も考えている?〉
また、3校の学区で今後1000人以上になることはあまり考えられません。いわば不自然に過大な施設といえます。その理由は何か。ひとつには、巨大な校舎を建てることに対する建設利権。今回の入札でも約70億円と高額の計画です。それからもうひとつ心配なのは、この3校のほかにも近隣の学校を統合していく計画なのではないかということです。
この無駄に大きい校舎は、杉三小や、あるいは高南中を先々統合するという計画のもとに作られているのでしょうか。そういう考えがあるのかお答えください。(Q2−1)
〈学童クラブはいままでどおり児童館で〉
次にこの校舎が大きくなる要素として、学童クラブがあります。学童クラブを今後も児童館で継続し、かつ多すぎる普通教室を削減すれば、大幅に容積を削減、少なくとも1層は削ることができます。建物規模の縮小により近隣の方々の心配も解決できるのではないでしょうか。こうした観点も含め、計画の変更を求めます。(Q2−2)
〈9年間北向き校舎の例はない〉
この設計のもうひとつ大きな弱点は北向き校舎ということです。敷地の南側に校舎が建つため校庭が影になること、また普通教室が北向き、東向きしかなく、日照に問題があると指摘されてきました。第三回定例会では、「北側教室で9年間過ごした例があるか」を尋ねたのですが、具体例が示されませんでした。その後、住民に対して北向き教室の例が示されましたが、9年間というのは江東区の1校だけでした。しかし、その学校は北向きというよりはほぼ東向きの校舎です。教室はお昼までは十分採光がとれそうです。周りにはほとんど建物がないので、校庭は雪が降っても南からの日照で十分乾いてくれるでしょう。高円寺中とは全く環境が違います。
そこで、あらためて質問しますが、9年間北向き校舎というのは前例のない劣悪な環境ではないでしょうか。例がほかにあれば示していただくよう求めます。(Q2−3)
〈建設工事の落札率が99.3%〉
さて、先日この校舎の建設工事の入札が行われました。結果を見ると落札率は99.3%ときわめて高率になっていました。これはどういう理由でしょうか。(Q2−4)
つい最近、東京都の豊洲新市場の工事の落札率がやはり99%以上で、都議会で問題になったばかりです。
また工事に関連して、大変不思議なことがありました。この夏に、ある区立施設の解体工事の説明会に参加したときのことです。工事を請け負った事業者の方が「自分は高円寺の出身だが、区内の学校もいろいろ解体している。今度は出身校を解体する」との趣旨の発言をされました。今後、実際にはどうなっていくか注目しておきたいと思います。
〈ボーリング調査が不十分〉
次にボーリング調査について伺います。8月に住民を出し抜いて強行されたボーリング調査ですが、この調査について専門家の方の意見を住民が都庁に提出していますので、紹介します。この方は豊洲の件でもテレビなどで問題点を指摘している著名な方です。
「日本建築学会が発行している『建築基礎設計のための地盤調査計画指針』によれば、ボーリング本数の目安は建築面積を4000平米として概ね6本程度必要とされるが、本計画では使える柱状図は1本である。」「5本中4本は未完のボーリング調査だったことになる。4本はいずれも支持地盤面が確認されないままにボーリングを中断しており、常識的には考えられない」
補足しますと、今回と2年前の2回、5本のボーリングが行われていますが、そのうちN値が50以上を超えた層厚が、必要とされる5m以上測定されたものは1か所であり、その層まで達したボーリングは他にありません。横浜のマンションの杭打ちの例、また先日の福岡市の道路陥没事故などのようにならないためには、十分なボーリング調査が必要で、現状では調査不十分ではないかと考えますが、見解を伺います(Q2−5)
3.パブリックコメントについて
〈区民の参画、権利の保護、自治の進展、公正性・透明性は守られたか〉
最後に3つめの質問としてパブリックコメントについて伺います。
9月1日から30日まで、実行計画案、施設再編整備計画案など4本の計画がパブコメに付されました。パブリックコメントは自治基本条例において「区民等の区政への参画及び協働の推進、区政運営における公正の確保と透明性の向上、住民自治の更なる進展及び区民等の権利利益の保護に資する」ものと定められています。この目的に沿ってパブコメが十全に行われたでしょうか。
〈区民に周知されていたか〉
第一に、パブコメが行われていたことが区民に十分周知されていなかったと考えます。どのくらい区民に知られていたか、区として認知率を把握しているでしょうか。お答えください。(Q3−1)
〈ホームページではわからない〉
広報すぎなみに特集号が折り込まれましたが、新聞をとっていない人には届きません。また、区のホームページトップには、この4つのパブコメが行われていることが掲示されていませんでした。特に施設再編整備計画は、保育園、児童館、学校、図書館など区民生活に直接影響を与える重大な計画ですが、このパブコメがあることを知った人も、ホームページ内で対象となっている計画資料を見つけることはほぼ無理だったと思います。まずタイトルが「実行計画などについての意見募集」となっており、施設再編計画となっていない。そして、最終的に計画案までたどり着くには5つか6つの階層を掘り進まなくてはならない。まるでクイズです。広報とりわけホームページの改善を求めます。また、どのように改善するかの見解を求めます。(Q3−2)
〈意見提出ができなかったケース〉
次に、意見を書くところまでこぎつけた人にも更なるハードルがありました。図書館や区民事務所などの資料閲覧場所で意見を提出しようとしたところ、職員さんが知らなくて提出できなかったというお声をいただきました。また、特集号には閲覧場所での提出について記載がありませんでした。こちらも今後のパブコメにおいて改善を求めますがいかがか。見解を求めます。(Q3−3)
これらは広報の技術的な問題ではなく、区のパブコメが形だけで、できるだけ反対意見が出ないようにと努めた結果としか思えません。
〈反対意見は葬られるのか〉
さてそんなパブコメですが、特に施設再編や保育園の民営化に対しては厳しいご意見がたくさん来ているようです。思い返せば2014年施設再編計画のパブコメでは、あんさんぶる荻窪の交換反対166件、児童館廃止反対60件、科学館廃止反対65件など多数の反対意見が出ていたわけですが、計画の修正には全く生かされませんでした。今回のパブコメでも、また「声なき声を聞く」と称して「反対は少数であり意見を出さない大多数の区民は賛成だ」との論理で葬ってしまうのでしょうか、最後に見解をうかがいます。(Q3−4)
〈耳の痛い意見は区政の宝〉
冒頭に紹介したように杉並区もやろうと思えば区民との適切なコミュニケーションが可能だということがわかりました。都合の悪いことは切り捨てるのではなく、耳の痛い意見も区政の宝だと思って、区政運営にあたっていただきたいと再度要望して質問を終わります。