わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

「福祉」の言葉が消えて/ゆり

11日土曜日「介護保障を考える市民の会」に行って参りました。この会は介護保険の法律が出来るときに制度に反対した施設長、学者、議員などの人たちを中心に行われている勉強会です。介護保険について最も根本的な批判をきちんとやっているグループです。
介護保険の見直し問題についていろいろ勉強になりましたが、
○5年間の経過措置終了で、施設にいる要支援の人は放り出される。
○施設入所者には「ホテルコスト」つまり宿泊料と食費を徴収することになるだろう。そうすると月に総額10万円ぐらいの自己負担になるので、それ以下の年金しかもらっていない人は住めなくなる。
○つまり、これまで、お金もなくひとりぐらしの人の生活保障という意味あいもあった特養などが所得の低いひとを閉め出すことになる。
○重度の人でも家に帰されることが出てくる。家族介護がまた大変になる。そして、貧しく施設に入れない人たちは、家でひっそりと死んでいくだろう。
という施設にまつわるお話がありました。これまで、私もどちらかというと在宅のほうの「要支援の人にヘルパーが支給されない!?」などに注目していたのですが、施設を追い出されるとなれば、いっそう深刻な話です。
会の主催者のひとりである施設長のSさんは「この文章(見直し案)には福祉という言葉が出てこない。意図的に書かないのだと思うけど。介護の部分は保険でみるとしても施設の生活保障という側面は最低残すべきではないのか」と指摘されていました。