わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

保育園の直接契約

保育園について、日経が下記のように報道しています。(7/22夕刊)
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認可保育所、親が選択・規制改革の中間答申案」
 政府の規制改革・民間開放推進会議(議長・宮内義彦オリックス会長)が今月中にまとめる中間答申の素案が22日、明らかになった。認可保育所について、市区町村が親の居住地域などによって入所先を決める仕組みを改め、親が自由に選べる制度を2008年度に導入するよう求めている。(中略)認可保育所選びに関する自由度を広げ、親が直接保育所と契約する仕組みに改めるのは、施設間の競争を促してサービス水準の向上につなげる狙い。原則として日中に十分な保育の時間がとれない家庭向けとしている現在の認可基準見直しや、保育料の自由化も検討課題にあげた。(後略)
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この記事の間違いをあげなさい、ってクイズでもしたいですね。もちろん故意の間違い。「居住地域などによって入所先を決める」はウソだし、「親が自由に選べるように」って今だって原則自由でしょう。措置制度のときだって、かなり選べていましたよ。
この改革案の眼目は「直接契約」、つまり保育も行政サービスではなく、介護保険と同じサービス産業にしてしまう、ということです。介護保険の時と同じに「自由に選べる」で踊らされて、結局「お金がない人は選べない」制度になっていくのは目に見えています。
保育園の直接契約は、もう20年来ぐらい、ずっと財界が狙っていることです。障害者福祉までが民間に移行した今、いよいよ、保育も危ないのではないかと心配です。