わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

パート労働法

知人の中原純子さんがパート労働法の改正についての意見をもとめられ、国会で陳述しました。彼女は、3人の子どもを育てながら、低賃金のパートをかけもちして働いてきた人です。今回の改正案で、パート、非正規雇用の労働者の現状は少しもよくならないこと、実際の職場の状況などを訴えています。
国会のビデオライブラリーから見ることができます。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm?ex=VL
から「4月10日厚生労働委員会」を選択します。
以下はその中の一部です。
「最後に、パート差別は労働者の身分差別であり、女性差別でありますことをぜひとも話しておきたいと思います。
私は1993年、20年以上働いた正社員からパート労働者となったとき、賃金、待遇のあまりの違いにがくぜんとしました。当時手取り10万そこそこで3人の子供たちを必死で育てるために94年から95年の2年間パートを掛け持ちする『複合就労』として働き、年間3000時間以上働いても年収はたったの300万。夜のファミリーレストランは掛け持ちで働く女性たちばかりでした。寝る時間を削り必死で働いたのに翌年収入オーバーで母子手当を削られたときは泣いても泣き切れませんでした。パートで働き始めて素朴にこのような労働者の身分差別があっていいのかと心から怒りが湧いています。
今日はパートたちの声なき声を届けるためにここにきています! 私が複合就労してから12年が経ちました。どうでしょう、みなさん! パートのみならず派遣、契約、非常勤、擬装請負、若者たちは携帯を命綱としてワンコールワーカーという日雇い労働者となり都会をさまよっています。こんな非正規労働を蔓延させていることは、政治の責任ではないのでしょうか?対象となるパートはほんの少ししかない、パート労働者の中に分断を持ち込むようなパート労働法改正はどうかやめてください! 人としての尊厳を傷つけながら働き続けるパートたちのかすかな期待を裏切り、政治に利用することはぜひやめて頂きたいと思います。
労働組合に関わる者として決意をこめて、締めくくりたいと思います。私のつたない意見陳述を応援してくれた働く仲間たちによびかけたいと思います。雇用形態を超えた労働者の団結の力で労働者の差別と分断を現場からはねかえしてゆきましょう!と。改革政治により痛めつけられている国民各層と連携して、国民大多数のための政治を取り戻してゆきましょう、と!」