わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

杉並区長が新党結成 〜区長に要請書を提出しました〜

山田宏杉並区長は、中田宏横浜市長らと「日本創新党」という政党を立ち上げ、国政選挙の準備を進めています。
山田氏は、昨年来「日本よい国構想研究会」「よい国つくろう日本志民会議」などをベースに、新党結成の準備を進めてきましたが、これらの会の政策は、「つくる会教科書」を採択したことで知られる山田氏自身のきわめて右翼的な信条そのままに、復古的な道徳観・国家観、侵略戦争の肯定、弱肉強食の「自己責任」などが中心的な政策としてかかげられ、これらは「新党」の理念にそのままうけつがれています。
「新党」に参加している地方議員らの顔ぶれも、それぞれの地域で極右ととらえられている人ばかりで、「地方改革」をかかげるこの党の素顔が大変よくわかります(地方の首長たちは「応援団」に名前を出しながらも、党への参加には二の足を踏んでいます)。
一方、新党結成が報じられて以降、私たちのもとには「新党活動をやっていて、区長の仕事はできるのか?」「区長をやめて新党に専念すべき」という声が次々に寄せられました。党首として新党設立の活動に熱中する政治家に対し、区長の高額な給与を区民が払い続けることには、区民感情から強い抵抗があって当然です。
こうした状況をふまえ、「杉並わくわく会議」では、区長に要請書を提出しました。

<要請書要旨>
○区長は、「日本創新党」設立に党首として関わると報道されています。新党は参議院選挙での議席獲得をめざすそうですが、区長の出馬は未定。しかも、新党の党首と区長を兼務するという区長の行動は不可解です。
○結成されたばかりの新党の体制づくりや国政選挙をかかえる多忙な党首が杉並区長という重責を果たしていけるとは思えず、党の仕事に追われ、区長の仕事がこれまでに比べおろそかになるのではないかと、区民は危ぶんでいます。
○また、党首の職務の比重が重くなっていく中、杉並区が区長としての高額の給与を払い続け、間接的に党務を支援することには、納得できません。
○新党にとっても、党首が国政選挙の先頭に立って闘わず、区長の地位に恋々としていたのでは士気が上がらないでしょう。
○以上を踏まえ、私たちは区長に対し、「日本創新党」党首と杉並区長の兼務をやめ、区長を辞任することを求めます。