わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

民・自ごたまぜ「新しい杉並」結成。有権者をばかにするにもほどがある

全く呆れたことに、杉並区では民主党自民党(の一部)が一緒になった新しい会派が結成されました(会派構成は本文の最後に掲載)。国政で対立しているはずの民主・自民が一緒に、というだけでも問題ですが、それ以上に、つい10日前まで区長選で田中良候補(新区長)と千葉奈緒子候補の2つの陣営に分かれて激しく争っていた(はずの)同士なのに、こともあろうに同じ会派に合流してしまうとは何事でしょうか。とりわけ、千葉候補を応援していた自民党の人たち、および岩田・五十嵐議員(山田前区長の日本創新党所属)は何を考えているのか!?
街にはすでに「新しい杉並」を名乗る自民党議員のポスターが張り出されています(21日の届け出からまだ4、5日なのに、用意がいいこと!)。それには「新しい杉並 始動!」と書いてありますが、それって新しい区長になってよかった!ってことだよね?(そうじゃないなら、どこが新しいのか教えてほしい) でも自分たちは10日前まで対立候補を応援し、「よろしく」とお願いしていたわけで、そのことにどう責任をとるのでしょうか。区議たちに頼まれて千葉さんに投票した人も多かったはず。千葉さんに投票した8万人あまりの有権者に対し、ハシゴをはずすような裏切り行為ですが、申し訳ないと思わないのでしょうか。有権者なんて、自分たちが指示すれば右でも左でも行くものと、ナメてかかってますね。
選挙は戦い、まして区長選は、勝ち負けで与野党が決まるはず。応援していた人が負けたら潔く野に下り「冷や飯」を食う覚悟をしているはず。それなのに、この人たちは「千葉さん負けちゃったから仕方ないなー。でも自分が選挙で負けたわけじゃないし。今度は区長と仲良くしとかなきゃ」という軽〜いノリなんでしょうね。しかもたった10日での変節! 政治家としての最低限の節度すらなく、私利私欲で「強いモノについたら勝ち」というあさましい根性がミエミエです。
この人たち、来春の区議会議員選挙では、自民党や創新党の候補者として民主党を批判したりするのでしょうか。同じ会派なのに? 下に所属議員の名前を掲げておきますので、有権者の皆様はしっかりご注目ください。また、この件についてのご質問やお怒りの声もお待ちしています。
<新会派「新しい杉並」(7月21日届け出)所属議員>(敬称略)
民主党杉並区議団から…小川宗次郎、増田裕一、安斉あきら、小野清人、河津利恵子、山田なおこ
・旧杉並自民議員倶楽部…藤本なおや、大熊昌巳、井口かづ子、今井讓、小泉やすお、河野庄次郎、富本卓、脇坂たつや
・旧区政杉並クラブ…岩田いくま、五十嵐千代、太田哲二
(なお、民主党杉並区議団は上記6名の議員が「新しい杉並」に参加、残った田代さとし議員一人の会派になっています。「自民倶楽部」と「区政クラブ」は会派全体での参加です。また、杉並区議会には別の自民党会派「自由民主党杉並区議団」がありますので、文中では「自民党(の一部)」と表現しました)