わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

山田区長新党 〜中身のない「基本政策」〜

私たちの要請書提出後の7日、山田氏の新党は「基本政策」を発表しましたが、その内容はあきれるほどうすっぺらなものです。
たとえば…
・「新しい時代の世界のモデルとなる文明の一極としての日本を創新する」のが「党の歴史的使命」だそうです。どうしても、日本をオリジナルの偉大な文明、にしたいのか。いま「日本辺境論」がブームなんですが…。「創新する」という造語もまずいですね。愛国者なら日本語は正しく使ってほしいです。
・「自主独立の外交・防衛の確立」といいながら、「集団的自衛権の行使などを通じて日米同盟の信頼関係を強化」って、全然自主防衛じゃなく、むしろ従属を深めることをめざしているんですね(「愛国」をかかげる右翼の人たちは、どうして日米同盟の維持・強化を叫ぶのか、矛盾していないのかと、日頃からフシギでなりません)。もちろん、「集団的自衛権」のあとには「憲法改正」がもれなくついてきます。

「首長新党」のはずなのに、ここには、自治体行政をやっていた人でなくてはわからない、地域に根ざした政策などひとつもありません。地域の実情や地域住民の苦境など何も知らないし興味もない集団だということがよくわかります。ただただ自分たちのイデオロギーを「地域主権改革」という言葉でコーティングしているだけ。「首長新党」は国政にうってでるための飾りでしかありません。
山田区長はずっと「国政に戻るための足がかりとして区を利用しているのではないか」と言われ続けてきましたが、今回、自らそのことを証明してしまったようです。