わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

佐々木千夏議員の発言取り下げについて(2019年9月24日議会運営委員会における発言)

 2019年9月24日杉並区議会議会運営委員会理事会及び議会運営委員会が相次いで開催され、佐々木千夏議員の発言取り下げを審議する本会議の開催が決定されました(26日本会議が開催され、発言取り下げを認めるとともに、井口かづ子議長が異例の議長コメントを述べました)。

 私は、理事会を傍聴(理事会の傍聴は議員のみ)し、議員運営委員会で委員外議員として発言しました。以下は発言の要旨(発言メモ)です。

 

〇9月12日の本会議一般質問における佐々木議員の発言は、全編これヘイトスピーチといってもいい内容のもので、杉並区議会の品位を傷つけるだけでなく、そもそも公の場であってはならない発言であり、決して容認されるべきものではない。

〇具体的には、朝鮮通信使の問題、また、日韓併合創氏改名は朝鮮から頼まれて仕方なくやったことであるとか、日本の植民地支配という歴史的事実をまっこう否定するものであって決して許容できるものではない。

〇さらに、なんら具体的事例を示すことなく「在日朝鮮人から子どもがいじめを受けた」と一方的に誹謗中傷し「やられっぱなし、殴られっぱなし、これでいいのか」とあおる発言もあった。

〇これらすべてが特定の民族に対するヘイトスピーチであり、とりようによってはヘイトクライムの扇動ともなる。人種差別、人権侵害であり、区議会として、これを許容することは断じてできない。

〇今般、佐々木議員が自ら削除を申し出たと報告があった。削除について異存はなく、本会議の開催は必要なものと考える。しかし、この問題はこれで終わりではない。先ほど委員の皆さんからも発言があったが、私自身も、まだ途中経過にすぎないという認識である。

〇佐々木議員の真摯な対応をさらに求めるとともに、区民の前に陳謝すべきと指摘する。

 また、杉並区議会として、ヘイトスピーチを断じて許さない、認めないという明確な姿勢を示す必要がある。
 そのため、個々の議員、会派としても、また、議会全体としてもさらなる対応が求められていることを指摘する。