わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

介護保険料を引き下げるには

6月19日は保健福祉委員会。議題としては、高額介護療養費合算制度(高額医療費と高額介護自己負担を世帯で合算して、戻してもらえる。モデル世帯で56万円が上限)の設立にあわせた条例改正などのほか、共産党の議員提案による「介護保険料減免」の条例変更議案がありました。これまでの減免規定に加え、生活困窮者に対する減免を付け加えるもの。23区中なんと20区ですでに実施(残る3区は杉並、葛飾、大田。ちなみに大田は「100歳になったら保険料タダ」という制度があるそうです。そりゃ100歳になってまで保険料とられたくないですね)区役所の行った「高齢者実態調査」でも多くの方が「保険料を下げて!」「保険料が大きな負担になっている」と答えており、特に生活困窮者への保険料の引き下げは緊急に求められていると思い、賛成しました。
採決の結果は賛成少数で否決。賛成は共産党のくすやまさん、社民党の小野さんと私だけでした。
頭に来た!のは、反対の理由。「運営協議会で区民が決めたことを変えるのはおかしい」自民党公明党もこう言いました。
しかし、私は知っています!
いまの保険料を決めた介護保険運営協議会では、最初に案が出たときには役所が「まだ、試算ですから」といって逃げ、次の会のときは「もう決定したことなので」と意見をとりいれようとしなかったのです。いまの保険料が区民意見の結果だなんて、とんでもない。よりにもよって、運協が無視されまくった保険料の問題で運協をタテにとるとはどう考えてもこじつけ。「運協が…」と言った方たち、運協の議事録をちゃんと読んでいるのだろうか。誰の知恵だかしらないけど、運協の内容を把握してる議員がいるなんて思わなかったんでしょ。
要するに共産党の提案に賛成したくないんだろうけど、反対する理由が見つからなかったのなら、賛成すれば?
一般質問でも述べましたが、運協が形骸化しています。保険料のような一番大事な問題で意見を聞かないのでは、何のための運協なのかわかりません。