わくわくの日々

杉並区議会議員・松尾ゆりのブログ

杉並区を提訴しました

 このたび、東京地方裁判所に情報公開の訴えを申し立てましたので、皆様にご報告します。
 訴えの内容は、阿佐ヶ谷の「土地区画整理事業」に関して区有地(杉一小等)の
①土地交換情報が非公開とされたのは不当なので撤回せよ
②非公開とされた情報を公開せよ
の2点を求めるものです。

【いくらで交換されたか不明】
 そもそも区有地を売買する場合は、高すぎても安すぎてもいけないので、不動産鑑定を行った上で、区の財産価格審議会、さらに区議会で審査を受けないと実行できないのですが、今回は「土地区画整理」による交換のため、鑑定すら行われず、闇の中です。民間事業者への過大な利益供与の可能性があります。

【誰と交換したかさえ不明】
 区議会でも再三説明を求めてきましたが具体的な土地評価の説明はなく、情報公開請求したところ、公開された資料は黒塗りで、杉一小の土地を誰と交換したのかすらわからないのです。(下図)
 いわんや、適正な交換になっているのかの検証などできません。これでは公共財産を守るという区議会議員としての責務を果たしきれないと考えました。

 

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【杉並区にも「のり弁」】
 国の情報隠しについては、「のり弁」といわれる真っ黒にぬりつぶされた資料が報道されています。自衛隊の日報や森友学園問題など、記憶に新しいところです。しかし、杉並区の情報公開でこんな真っ黒な資料が出てきたことは、少なくとも私は経験がありませんでした。
 阿佐ヶ谷の土地交換にはよほど都合が悪いことがあるのだろうかと勘ぐりたくなります。

【田中区長は説明責任を放棄】
 田中区長は昨年11月の区議会で私の質問に対し「納得できないのなら裁判するしかないだろう」と答弁しました。お金がかかる裁判はどうせできない、情報隠しは追及しきれないだろうと、高をくくり、説明責任を放棄した開き直りの発言です。そこでやむなく提訴に踏み切った次第です。
 皆様、どうぞご支援をよろしくお願いします。